最近のトヨタ
2024.03.13

「人への投資」話し合い、たどり着いた「やりがい」

2024.03.13

10年先の働き方を今つくるために、話し合いを重ねてきた労使。会社からの回答に際して、佐藤恒治社長が語った"ブレない軸"とは。

10年先の働き方づくりはスタートライン

鬼頭委員長

ただいま、佐藤社長から「賃金・一時金について、組合の要求通り」とのお言葉をいただきました。これは、この1年の組合員の努力・頑張りだけではなく、将来への期待も含めたものだと受け止めております。本当にありがとうございます。

また、一人ひとりの働く幸せの実現に向けて、環境整備ややりがい、成長を後押しする「人への投資」についても、お話しいただきました。

これらについても労使協を通じてお伝えした課題をしっかり受け止めていただいたものと考えています。具体的なアクションは、労使専門委員会で速やかに、具体化していきたいと考えています。引き続きよろしくお願いいたします。

それでは、本年の労使協議会を終えるにあたり、組合からも一言申し上げます。

我々が身を置く自動車産業は、一人ひとりの技能やスキルを活かし、広く社会に貢献でき、多くのお客様に喜んでいただける産業だと思います。まさに、自分の働きが誰かの笑顔につながる本当に魅力ある産業だと思います。

その中において、トヨタ労使が担う役割・責任は、極めて重い大きいものがあると認識しています。春の取り組みにおいても、近年は、単に賃上げで相場をリードするということではなく、議論の中身や具体的な行動で、仲間に貢献していくという思いで話し合いを進めてまいりました。

しかし、本当に仲間から「ありがとう」と言われるアクションがとれているのか、我々は常に胸に手を当てて問い続けなければならないと思っています。

足元でも、会社から仕入先・販売店の皆さんに「人への投資」の取り組みを発信いただいています。こうした取り組みが仲間にどのように受け止められているのかをしっかりと確認し、本当に仲間から「ありがとう」と言ってもらえるアクションにしていくためにも、継続して、労使で話し合いをさせていただきたいと考えております。

加えて、本年の労使協を通じて話し合ってきた、課題解決を確実なものにし、産業で働く550万人の仲間の笑顔につなげていけるよう、労使で責任を果たしていきたいと思います。

最後になりますが、本年の労使協を通じて、「10年先の働き方をつくる」スタートラインに立てたとは思いますが、それぞれの職場が抱える課題を解決するためには、もっと一人ひとりが主体的に行動し、それぞれの職場が、もっと本音で会話ができるようになっていくことが必要だと思います。

上辺の綺麗ごとの議論だけで終わることなく、本年の労使協を契機に、未来に責任を持ち、より実態に基づいた、より「個」に向き合った本音の会話をあらゆる職場で徹底的に追求し、後戻りすることないよう、労使で、着実に前に進めさせていただければと考えておりますので、引き続き、よろしくお願いいたします。本日は、ありがとうございました。

最後に議長を務めた河合満おやじが、今回の労使協を総括した。

河合おやじ

本日が、年間を通じた労使関係のスタートの日です。

この瞬間にも、自動車産業の全ての現場で、お客様の笑顔に向けて仕事をしていただいています。

ここにいる私たちも、現場に戻って、今回決めたアクションを実行し、さらなる本音の話し合いを積み重ね、産業全体への貢献に、必ずつなげていきましょう。

全員が笑顔でイキイキと働ける職場をつくり、「私たちのやりがい」を労使で一緒に追求する。春の労使交渉は終わっても労使の話し合いは続いていく。

RECOMMEND