
トヨタイムズスポーツ春のスペシャル第3弾は、卓球の張本智和選手を特集。トヨタへの入社を決めた背景やこれからの目標を語った。
最後は自分次第
記者からは、トヨタに期待することや話してみたいトヨタアスリートは? といった質問があがった。質疑の一部は以下の通り。
――トヨタに所属することで期待することは?
張本選手
工場見学させていただいたときに、1台のクルマをつくるためにいくつもの工程があって、何百人もの人が関わっていました。たくさんの人で一つのモノをつくり上げるということは、今まで経験がありませんでした。
そういう姿勢から卓球のプレースタイルを完成させるということもあると思いますし、コーチや従業員の皆さんの力をお借りすることもあると思います。
何より(クルマづくりへの)熱意や情熱を感じることができたのが貴重な経験でした。
――トヨタアスリートで話してみたい選手は?
張本選手
駅伝が好きで、4~5年前から箱根駅伝を見ていて、当時1年生だった田澤廉選手が駒澤大学のスーパールーキーとして入学されました。その後、トヨタ自動車に入社されて、憧れの存在です。
実は一昨年のアジア競技大会の選手村ですれ違ったことがあったのですが、話しかける勇気が無くて、もし機会があればお話ししたい。
森田さんにセッティングしてほしい。
(森田キャスター)やらせていただきます。
また、田澤選手に聞いてみたいこととしては、「どうしたらあんな長距離を、平地だけじゃなく上りも下りもある中で、速く走れるのか。興味があります」という。これまでも、さまざまなアスリートの交流を取り上げてきたトヨタイムズスポーツ。実現する日は、そう遠くはない…かもしれない。
記者との質疑が一通り終えた後、森田キャスターから最後の質問があった。
――豊田会長の好きな言葉は何ですか?
張本選手

「我々は完璧に近いクルマをつくり続けることが目標だ。でも、どれだけ素晴らしいクルマをつくったとしても、最後それを完成させるのはドライバー自身だ」と(おっしゃっていました)。
(それを聞いて)運転だけではなく、「指導者やコーチが、いくらいい技術を教えても、それを生かすのも習得するのも、使うのも君次第だ」と言われているような気がしました。
クルマづくりのみならず、どんなところでも結局最後は自分次第なのだと。でも、会社としてバックアップはするという確かな自信も感じられて、素晴らしい言葉だなと思いました。

このほか、記者との質疑が始まる前には、トヨタの卓球部に所属し、デフリンピックの日本代表でもある川口功人選手が登場。川口選手をパートナーに、卓球台の上のピンポン球にスマッシュを当てるパフォーマンスも披露した。こちらの模様と質疑の全体は、動画をご確認いただきたい。