
トヨタイムズスポーツ春のスペシャル第3弾は、卓球の張本智和選手を特集。トヨタへの入社を決めた背景やこれからの目標を語った。

世界を舞台に闘うアスリートが、声援を背にさらなる飛躍を誓う。
ワールドツアーグランドファイナルの史上最年少優勝、東京2020オリンピック卓球男子団体銅メダル、2025年3月には男子シングルス世界ランキング3位となった張本智和選手が、トヨタ入社を表明した。
トヨタイムズスポーツは3月24日、特別生放送を実施。張本選手をゲストに迎え、“先輩社員”森田京之介キャスターが入社に至った背景などを聞いた。
さらには東崇徳 総務・人事本部長との面談? や初めてのオフィスツアーなど、“入社前研修”の様子もお届け。工場見学ではたくさんの初体験に21歳らしい興奮した表情も見せてくれた。
放送終了後に開いた記者会見では、改めて今後の目標やトヨタに期待することを語った。
きっかけは、パリの敗戦
「私、張本智和は4月1日からトヨタ自動車に入社することになりました」
琉球アスティーダでのTリーグ2024-25シーズンを2位で終えた張本選手。結果報告もほどほどに切り出した。
4月からの新ユニフォーム姿も披露。胸元に大きく「TOYOTA」の文字があしらわれ「責任感や重みを感じます」。今後はこのユニフォームをまとい全日本選手権などを闘っていく。

また、張本選手は早稲田大学の通信教育課程にも通っているため、こちらにも籍を置きながら、トヨタには嘱託社員という形で入社する。トヨタは2019年に張本選手とスポンサー契約を結んでいるが、今後はより厚くサポートをしていく。
入社に至った経緯を自身の言葉で語ってくれた。(09:53~)
張本選手

この数年間、スポンサーしていただく中で、豊田(章男)会長をはじめ、社員の皆さんの温かさを感じてきました。
その温かさをもっと身近に感じながら、応援していただき、期待に応えたいという想いがありました。
スポンサー契約を結んだ19年、豊田会長に激励された時からトヨタのアスリートを応援する熱の高さを感じていたという。
「何よりも」と強調したのが昨年のパリ2024オリンピックだった。男子シングルス、団体、混合ダブルスと、いずれもメダルに届かなかった。
張本選手
敗退した翌日に、現地でトヨタの皆さんにお会いして、励ましていただき、ロス(2028年ロサンゼルス大会)に向けて「応援しています」と言葉をいただきました。すぐに前を向かせてくれた本当に感謝しています。
これからは、以前に増して勝利をともに喜び、敗戦を悔やむ、そんな仲間ができることを「光栄です」と続けた。
この日、YouTubeのチャット欄は普段と異なり中国語でのメッセージも多く見られた。森田キャスター、スタッフ含めスタジオで一番中国語が堪能だったのが張本選手。急きょ中国語でも入社を報告してくれた。