コラム
2025.02.13
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"超"大型新人ドライバー!? 小林可夢偉選手がラリーデビュー

2025.02.13

"超"大型新人ドライバー、小林可夢偉選手が初参加したラリチャレ豊田。モリゾウから一番近い取材場所としてコ・ドライバーを用意された自動車研究家 山本シンヤ氏がその様子をレポートした。

"おいしい"ドライブスルー

そこでコ・ドラの筆者がスマホでモバイルオーダー(1回で20個以上は買えないことが解った)。「出来上がりました」の連絡がなかなか来ないのでドキドキしたが、お店に到着するとすでに袋詰めされていて一安心。

ロスタイムはごく僅かで問題なくTCに到着。それにしてもレーシングスーツの姿でマクドナルドに行くとは夢にも思わなかった(汗)。ただ、良い子は絶対にマネしないように……。

「レースだとドライブスルーは“ペナルティ”ですが、このドライブスルーは“おいしい”から嬉しい。スポンサー来ませんかね?(笑)」とリップサービスも忘れておらず。

買ったグラコロは本当にチームメンバーのお昼ご飯として振舞われたが、その一つを食べたモリゾウさんは、「初めて食べたけど、これは美味しいね!!」と大喜び。

短いサービスを終え、最後のSS4である豊田スタジアムに向かう。ここではラリージャパンと同じく2台が同時に走るが、その相手は筆者の同業の大先輩である国沢光宏氏のミラ・イースターボ。

撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY

ここもコースは解りやすいのでペースノート指示は最小限でドライビング堪能モードに。スタート後の最初のロングコーナーはタイヤが冷えていたので挙動が僅かに乱れロスしたものの、それ以外はほぼ完璧なドライビングでフィニッシュ。

タイムは全体2位だったが、1位との差は僅か0.3秒!! 可夢偉選手は「ギアの選択が難しいコーナーが多かったですね。ここでも全体ベストを狙っていたのでちょっと悔しい」と。

撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY

結果は総合で7位、SS1のミスコースがなければ……と言いたい所だが、それも含めて「これもラリーです」。ただ、パッと乗って即座に順応する辺りは、さすがプロフェッショナルだということをリアルに感じたのも事実だ。

最後に可夢偉選手に全体の感想を聞くと、とても嬉しそうな表情で「とにかく最高の一日で、めちゃくちゃ楽しかったです。レースでは知らないサーキットを走るということがほとんどないのですが、ラリーの“探り探り”での走りは楽しいしとても新鮮でした。

本当はもっとペースノートを作り込んで自信を持って走らなければダメだと思いますが(汗)。

最初はリザルトのことは全然気にしていませんでしたが、終わると悔しさが芽生えたので、チャンスがあったらまた参戦したいです」と。やはりそこはアスリートである。

撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY

実は競技終了後に筆者は可夢偉選手がラリー参戦について最初に相談した勝田貴元選手にバッタリ会ったが、開口一番「可夢偉選手、大丈夫でした?」と。

とても楽しんでくれたこと、そして喜んでくれたこと、そしてもっと走りたくなったことを伝えると、「ラリーを好きになってくれて本当に嬉しいですね。じゃあ、WRCでお待ちしていますね(笑)」と嬉しそうな表情で語ってくれた。

可夢偉選手のような影響力のあるレーシングドライバーがラリーを実際に体感、その魅力をいろいろな形で伝えてくれることで、今まで知らなかった人/興味を持っていなかった人にも伝わるはず。

撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY

その結果、ラリーだけでなくモータースポーツ全体がより身近になってくれることを願っている。可夢偉選手のモータースポーツのクロスオーバー、次は何に挑戦するのか? 

乞うご期待!!

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