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現場に息づく「もっといいクルマづくり」への想いが、不可能を可能に!?

2023.09.15

新しいセンチュリーの開発責任者およびチーフデザイナーによる開発インサイドストーリー。今回は、実車を前に「継承と進化」についてさらに掘り下げていく。

車内の随所に息づく「伝統的な日本の美」

そんな、ゆとりある空間と機能性が追求された車内の随所に息づいているのが、熟練した職人の「匠の技」による、「伝統的な日本の美」だ。これこそ、歴代センチュリーより継承したポイントである。

例えば、シートやドアパネルに施された刺繍。日本の刺繍には、着物などの柄に光沢や奥行きを持たせるために用いられてきた「管縫い(すがぬい)」という伝統的な技法がある。

新しいセンチュリーでは、この管縫いをお手本としながら、刺繍針の進め方、糸の扱い方など新たな技法を開発。シンプルでありながら奥深さを感じさせる、これまでにない加飾を実現した。

園田

インテリアでは、見た目の美しさだけでなく、心を満たす「贅沢なシンプル」を目指しました。

この刺繍もかなりこだわりました。例えば、柄は近くで見ると長寿や厄除けにつながる菱形がベースですが、これは縁起が良いとされる矢羽根をイメージして仕立てました。

単なる加飾ではなく、センチュリーならではのメッセージも込めているのです。

内装デザインの「贅沢なシンプル」というコンセプトを象徴するのが、インストルメントパネルや、後席の前方中央にあるタワーコンソールに採用された精緻な本杢パネルだ。これは楽器メーカー、ヤマハの匠たちとともに開発したという。

園田

この本杢パネルは、グランドピアノに使われている木板の下にアルミパネルを貼り合わせ、レーザー加工でアルミ層を露出させることでストライプ柄を描き出しています。

本杢とアルミという2つの異なる素材が織りなす美しい模様は、光の当たる角度に応じてさりげなく表情が変わります。

グランドピアノづくりで培われたクラフトマンシップと、先進的なレーザー加工技術を組み合わせることにより実現しました。

田中

センチュリーの目指すモノづくりに対して、良いものを日本の技で提供するという想いに共感いただき、ヤマハさんには感謝しています。

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