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モータースポーツを通して感じるアメリカ 最終戦富士

2025.12.27

2025年11月に行われたS耐最終戦。会場ではNASCARが走るなど、いつものS耐とは違うアメリカンな雰囲気でいっぱいになっていた。そんなモータースポーツを通した文化交流を取材した。

イベント広場もアメリカンに!?

S耐最終戦の期間中、イベント広場でもアメリカを感じることができる催し物が多数開催された。

その一つが、「アメリカパーク」だ。フォード・ブロンコやフォード・マスタング シェルビーGT500、ステランティス・ラム1500など米国ブランドの代表的なクルマが展示されるなか、トヨタからは米国生産車のタンドラ、ハイランダー、カムリが展示された。

日本では滅多にお目にかかれないアメリカ生まれのトヨタ車に会場を訪れた人たちも興味津々だ。

現在、タンドラなどのリージョナルチーフエンジニア(RCE)として日米両方の拠点から車両開発に携わり、両国のクルマ文化や、お客様を理解しているToyota Motor North Americaのシェルダン・ブラウンRCEに今回のイベントについて話を聞いた。

ブラウンRCE

本当に素晴らしいイベントだと思います。両国の文化の間では、クルマへの愛や情熱がしっかり共有されています。

日本の優れたクルマづくりの精神、デザインや製造に対する情熱と、アメリカにおけるクルマそのものへの愛、そしてクルマがもたらす自由。この2つはとても相性の良い文化的な組み合わせだと思います。

特に私は(タンドラやタコマといった)トラックに携わっていますが、スポーツカーやトラックはとても個性の表れる存在です。

アメリカでも日本でも、人々はクルマを改造したりカスタマイズしたりするのが好きで、そこにも多くの共通点があります。

アメリカンマッスルであれ、アメリカで親しまれているJDM(Japan Domestic Market: 日本仕様の車両)であれ、どちらの個性的なクルマも愛好家がたくさんいます。

今日もタンドラを見た多くの人から「すごく大きいですね」と言われました。実際のクルマを見て、触れてもらえる機会を持てるのは本当に素晴らしいことだと思います。

そして、モータースポーツの場であるというのも最高です。日本の方もアメリカ人もモータースポーツが大好きです。

日本はヨーロッパのモータースポーツの方になじみがあるのかもしれませんが、NASCAR も加わって、あらゆるモータースポーツでひとつになれるのはとても良いことだと思います。

クルマへの愛、そして情熱は、世界共通のものだと思います。

クルマやモータースポーツが好きな人にとって、血管に流れているもののような感覚で、日本とアメリカの人々にはその共通点があると思います。

私は日本のカスタムされたミニバンを見るのが好きです。本当にクールだと思います。

アメリカでもオフロードトラックなどは、同じような雰囲気がありますよね。自分だけの一台に仕上げる、個性を表現するという点で共通しています。

お互いの文化をぜひ楽しみましょう。

S耐最終戦で始まったモータースポーツを通した日米文化交流。アメリカ建国250周年となる2026年はどのような文化交流が行われるのか、またS耐からも目が離せない1年となりそうだ。

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