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モータースポーツを通して感じるアメリカ 最終戦富士

2025.12.27

2025年11月に行われたS耐最終戦。会場ではNASCARが走るなど、いつものS耐とは違うアメリカンな雰囲気でいっぱいになっていた。そんなモータースポーツを通した文化交流を取材した。

S耐会場に広がったアメリカンな空気

2025年11月15日~16日に開催されたスーパー耐久シリーズ(S耐)最終戦。決勝レース前に富士スピードウェイでエキシビション走行「NASCAR SHOWRUN」が行われた。

NASCARとは、アメリカで絶大的な人気を誇るレースで、起源は1920年~1933年の禁酒法時代に始まった、密造酒を速く運ぶ競争にあると言われている。

禁酒法がなくなってからも、南部を中心にあちこちで、このグラスルーツのレースが行われており、それらを統括する団体として1948年に誕生したのが、レースの名前にもなっているNational Association for Stock Car Auto Racing(NASCAR)だ。

一方で、S耐もNASCARより歴史は浅いものの、1990年に各地で開催されていたN-1というナンバーなしの市販車改造レーシングカーで競われたグラスレースがルーツとなっており、NASCAR、S耐の両レースには共通点がある。

このNASCARがS耐最終戦で走ることとなった。富士スピードウェイでNASCAが走るのは、トヨタモータースポーツフェスティバル2010(現TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL)以来、なんと15年ぶりとなる。

レースが行われた週末、富士モータースポーツフォレストには、このエキシビション「NASCAR SHOWRUN」の様子を一目見ようと2日間でS耐過去最高の4万人を超える人が訪れた。

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