2024.11.05
経営トップと実務の担当者が現地現物で、額を寄せ合って進める「法規認証TPS(トヨタ生産方式)自主研究会」。グループ各社が正しく仕事をしていくための試みを追った。
日野自動車、ダイハツ工業、豊田自動織機、そして、トヨタ自動車。トヨタグループ4社の経営トップと実務の担当者が作業着に袖を通し、現地現物で、額を寄せ合って課題に向き合う――。
2022年からトヨタグループで相次いだ認証問題 * 。同じ過ちを繰り返さないよう、今年2月、豊田章男会長が「章男塾法規認証TPS自主研究会」を立ち上げた。
* クルマの量産に必要な型式指定を申請するための認証試験などで、国が定めた基準とは異なる方法で試験を実施していた
目指したのは改善を通じた、より良い仕事の仕組みづくり。対象としたのは、認証業務そのものにとどまらず、企画、開発、設計、生産準備に至る認証にかかわるすべてのプロセスだ。
「物と情報の流れ図」を用い、仕事のしくみ全体を明らかにすることで、多くのやり直しや手戻りといった停滞を見える化。現地現物で真因追究と対策を実施する。
自主研を始めて分かったのは、1車種で1,300ページに及ぶ認可の申請書類、日程重視のプレッシャーによる認証現場へのしわ寄せ、一発試験の極限のプレッシャーに正しい試験が実施できるかという不安――。
グループの責任者として、活動の陣頭指揮を執る豊田会長は「本当に分かっていないことがいっぱい分かったと思う。分かり始めたことが一歩前進」「問題が起こったときに犯人を探さない。現象を見る。そういうカルチャーにもっていくこと」と現場をねぎらい、アドバイス。
異常が起きたらすぐに発見して、行動を起こせる体制の構築を目指す。
小型車から大型車、そして、エンジンまで。4社が交流を深め、一緒にやるから、業界の悩みが共有でき、事例の横展開にもつながる。
トヨタで何が起きたのか? トヨタグループはどう再出発を図っているのか? グループの垣根も、肩書も越え、ひたむきに問題に向き合う試みをご覧ください。
グループの責任者として、活動の陣頭指揮を執る豊田会長は「本当に分かっていないことがいっぱい分かったと思う。分かり始めたことが一歩前進」「問題が起こったときに犯人を探さない。現象を見る。そういうカルチャーにもっていくこと」と現場をねぎらい、アドバイス。
異常が起きたらすぐに発見して、行動を起こせる体制の構築を目指す。
小型車から大型車、そして、エンジンまで。4社が交流を深め、一緒にやるから、業界の悩みが共有でき、事例の横展開にもつながる。
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