国土交通省から型式指定申請に関する実態調査の指示を受け、6月3日に会見を開いたトヨタ自動車。この会見に豊田章男会長はどのような想いで臨んでいたのか。
トヨタ自動車は6月3日、国土交通省からの指示を受けて進めていた、型式指定に関する認証試験の実態調査について結果を公表した。(調査は現在も継続中)
同日開かれた会見には、豊田章男会長、宮本眞志カスタマーファースト推進本部長が登壇し、調査内容について説明したほか、記者団からの質問に応えた。
豊田会長と富川悠太の「声だけのトヨタイムズニュース」、第3回は、この認証試験の実態調査結果について。収録したのは会見から2日後の6月5日。豊田会長が、改めて想いを語った。
豊田会長が調査結果の第一報を受けたのは5月29日。それから会見までの5日間、実態把握などに努める中、念頭にあったのは「お客様を必要以上に不安にさせてはいけない」ということだった。
豊田会長が米国の公聴会にも立った2010年、日本国内では「プリウス暴走」という見出しもあり、お客様の不安は増大していた。だからこそ、今回は丁寧に説明する必要を感じていたという。
記者との質疑では、「(不正の撲滅は)無理だと思います」、「ブルータスお前もか」、「トヨタからも問題が出てきたことは、ある面で私自身はありがたいことだと思っております」といった言葉があった。これらの真意についても、再び動画内で解説している。
会見内でもあった「認証業務 TPS自主研究会」に話が及ぶと、TPSの解釈にも言及。研究会の模様については、近日中にトヨタイムズニュースでも公開を予定している。
多くのメディアにも取り上げられた認証業務について、豊田会長が語った約35分をお聞きいただきたい。
※今回、国が定めた基準とは異なる方法で試験を実施していた7車種6事案(生産終了となった車種も含む)については、いずれの事案も、社内で再検証した結果、法規が定める性能は満たしており、お客様に使用を控えていただく必要はありません。