2023.12.18
最新のデジタル技術と匠の技を融合し、進化を続ける生産現場。クルマの未来を変えていく挑戦に迫った。
今回のトヨタイムズニュースは、貞宝・元町(愛知県豊田市)・明知(同みよし市)の3工場で9月に開催された「モノづくりワークショップ」を特集。
クルマの未来を変えていくために、モノづくりの最前線では今、どのような取り組みが進んでいるのか?
富川悠太が最初に訪れたのは元町工場。ここではボデータイプや動力が異なるクルマが、同じラインを流れる混流生産での改善や、物流の2024年問題を見据えた車両搬送ロボットなどを紹介している。
開発が進む次世代BEVの組立ラインでは、モーターとタイヤを組み付けたクルマが自走して次の工程へ。新モジュール構造との相乗効果で、工程2分の1を目指すという。自動運転とロボットによる組み立ては、工場の景色が変わる未来を予感させる。
テクニカル・ワークショップでも登場した、ギガキャストが見られるのは明知工場。生産性を大きく向上させることに期待がかかる鋳造技術には、明知工場に集う多くの匠の技が息づいていた。
貞宝工場では、デジタルが技能伝承や設備、からくり開発に生かされている様子をレポート。
ここで紹介されている設備などは、現場でモノづくりをしてきた従業員が自らデジタルを勉強してつくり上げたり、一緒になって開発したもの。
スタートアップスタジオを構える貞宝工場らしく、クルマづくりを支える新たな設備や工法を生み出そうとするベンチャー精神が伺えた。
3工場それぞれに役割や違いはあっても、共通しているのはエンジニアの熱意と笑顔。ワークショップの仕掛人である新郷和晃CPO(Chief Production Officer)が語る、目指すモノづくりの形も、ぜひご覧いただきたい。