トヨタイムズスポーツ
2024.07.10

ビーチバレーボール界に新しい風、「二刀流」水町泰杜の成長ぶりは?

2024.07.10

ビーチバレーボール選手だった溝江明香さんが、アスリートキャスターとして引退後初出演! 二刀流で話題の新人・水町泰杜選手ら男子チームの若手を取材、実力チェックもおこなった。

7月5日のトヨタイムズスポーツは、ビーチバレーボール部を特集した。インドアのバレーとの二刀流で注目を集める新人の水町泰杜(たいと)選手ら、男子の若手3人をクローズアップ。3月に引退した溝江明香さんがアスリートキャスターとして古巣を訪問し、選手たちのキャラクターや本音にまで踏み込んだ徹底取材を敢行した。実力をチェックするミニマッチでは、溝江さんが本気のプレーでルーキーの前に立ちはだかり、意外な結末が?

初メイン竹内大助と初登場の溝江明香のWキャスター

放送が始まって画面に映ったのは、いつもの森田京之介キャスターではなく、硬式野球部OBの竹内大助さん。東京六大学や都市対抗野球を沸かせた左腕が、体調を崩したメインキャスターに代わって緊急のリリーフ登板を果たした。

固い表情の竹内キャスターよりも緊張していたのが、初出演の溝江明香さん。2015年にトヨタに入社し、ビーチバレーボール日本代表としてアジア大会銀メダルなどの実績を持つ。今年3月に現役を引退し、現在は衣浦工場でデスクワークをしながら、中京テレビでキャスターも務めている。

欠席の森田キャスターは、生放送中のチャット欄に登場し、「溝江さんはめちゃくちゃ勉強熱心なキャスターです!」などのコメントで2人をサポート。取材時の裏話などで番組を盛り上げた。

水町泰杜選手は「ビーチとインドアの架け橋」

溝江キャスターが注目した3選手のうち、ペアを組むのが慶應義塾大学の先輩・後輩である194cmのマルキ ナシム選手と、198cmの安達龍一選手。長身選手同士の攻撃的なチームだが、2人とも性格はおとなしく声が小さいという共通点もある。

早稲田大学から入部した水町選手は、Vリーグのウルフドッグス名古屋にも所属。通常はインドアからビーチバレーボールに転向するケースが多いが、二刀流への挑戦で話題を集めている。「高校時代(鎮西高校)から人気のある選手で、ビーチとインドアの架け橋になりますし、ビーチバレーボールの注目度も上がるような新しい風を持ってきてくれる存在」と溝江キャスターは評する。

日焼け対策も万全の水町泰杜選手

取材VTRで訪れたのは、衣浦工場内にあるビーチバレーボールコート。3選手が溝江キャスターと森田キャスターを出迎えた。こんがりと焼けた肌のマルキ選手と安達選手に対して、水町選手の日焼けはまだまだ控えめ。

「まずは肌の色を追いつけるように頑張りたいと思います」と先輩を立てる水町選手だったが、「日焼け止めをめちゃくちゃ塗っていると聞きました」と森田キャスターに暴露されていた。すぐに「インドアと中間ぐらいで」と切り返す水町選手。新人らしからぬコミュ力とスキンケアだ。

取材の目的の一つが、水町選手がビーチバレーボールで短期間にどれだけ成長したかのチェック。ミニマッチのために着替えてやる気十分の溝江キャスターが、夫でもあるマルキ選手とペアを組み、安達・水町ペアと対戦した。

溝江明香が容赦ない攻めで新人の実力をチェック

溝江キャスターのサーブから始まった10点先取のミニマッチ。経験に勝る溝江ペアと力強いアタックの水町ペアは、中盤まで5対5と一進一退の攻防が続く。流れを変えたのが、水町選手のポジションを見極めて絶妙な位置に打ち込んだ、溝江キャスターのサービスエースだった。

相手を前や後ろに動かして揺さぶりをかける溝江ペアに、水町ペアは10対7で敗退。引退直後とはいえ、最後のシーズンも世界選手権などで活躍した溝江キャスターが、先輩の面目を保った。水町選手も「すごい技術で、見習うところがたくさんありました」と感服していた。ミニマッチのダイジェストは16:01から

初めて対戦した水町選手の印象を、溝江キャスターは「すごいなと思ったのはスパイク。手に当たってからのスピードが、映像で見るより体感のほうが全然速かったです」と語る。

勝負の決め手は、「(水町選手が)バッドサイドだった。私たちずっとグッドサイドだったから、より前後が難しかったと思う」と溝江キャスター。後ろから風が吹いてボールのコントロールが難しい水町選手のサイドを攻め、ルーキーを鍛える形になった。

若手3人のキャラをクイズで深掘り

試合後は3選手を徹底的に取材。溝江キャスターが忖度なしに後輩たちを深掘りして、水町選手の得意プレーやキャラクターなどを聞き出した。「陽キャ」であることを水町選手本人が明るく否定すると、マルキ選手は「まぶしっ」。

盛り上がったのが、それぞれの選手が食べたいものや欲しいものを当てるクイズ。「碧南のトマト」「ココイチのカレー」など、地元にちなんだ回答も。

最後は、3人が今後の目標について決意表明。順番にガッツポーズを取ったのだが、先輩2人がおとなしかったので、テイク2をすることに。マルキ選手も安達選手も「頑張ります!」と元気に叫ぶと、水町選手は謎の叫び声「ウー!」でしっかり笑いを取っていた。

溝江キャスターのVTR前振りも新鮮な、取材の模様は23:58から

地元で凱旋Vの安達龍一に生電話

放送の前の週に淡路島で行われた大会では、隣の沼島で生まれ育った安達選手が見事に優勝。地元に錦を飾った安達選手に、スタジオから電話をかけることに。竹内キャスターが「先週の特集でアスリートに電話をかけまくっていて。アレできたりしないですか」と溝江キャスターにお願いして、生電話が実現した。

衣浦で練習中だった安達選手は、先輩から祝福の言葉を受けて、「ありがとうございます。いろんな人が来てくれて応援してくれました」と地元の後輩たちに感謝の気持ちを伝えた。その後ろで盛り上げていた声の主は水町選手。ここでも明るいキャラを発揮していた。

2人に今後の予定なども聞いた生電話は37:50から

インドアに負けない盛り上がりを、マルキ ナシムの想い

まだまだビーチバレーボールは初心者でありながら、クロアチアの大会で優勝するなど、二刀流での活躍への期待度数は無限大の水町選手。7月13・14日に東京・立川で行われる大会に出場する予定で、溝江キャスターも「定期的に成長を見に来ます」と話していた。

マルキ選手と安達選手も、日本代表として2026年のアジア大会や2028年のロサンゼルス大会を目指す。マルキ選手は「今のインドアの男子の盛り上がりにも食らいついていけるように、泰杜やダッチ(安達選手)、他のトヨタのメンバーとも一緒にビーチバレーボールを盛りあげていきたいと思います」と取材に答えていた。

ビーチバレーボールは、パリ大会ではエッフェル塔の前が会場になるなど、海外での人気は非常に高い。今後日本でもメジャーな競技になるように、トヨタのビーチバレーボール部員たちに大きな声援を!

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2024年7月12日)は、女子バスケットボール日本代表を特集する。パリ大会に臨む代表12人のうち、トヨタグループの選手は山本麻衣選手、髙田真希選手、馬瓜エブリン選手、赤穂ひまわり選手、東藤なな子選手の5人。彼女たちと共にプレーした東京大会銀メダリストの三好南穂アスリートキャスターが、選手たちの生の声をお届けする。ぜひ、お見逃しなく!

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