トヨタイムズスポーツ
2023.06.28

渋谷の真ん中でビーチバレーボール!? 都市型開催でより身近なスポーツに

2023.06.28

今やビーチバレーボールの大会は海だけでなく、都会の真ん中でもおこなわれるようになった。その理由や設営風景を取材。選手や観客の声とともに紹介していく。

ビーチバレーボールを特集した6月23日のトヨタイムズスポーツは、新たな舞台で進化する競技の魅力を探った。ビーチバレーボール界をけん引してきたレジェンド西堀健実選手をゲストに迎え、都市型開催のメリットなどを聞いた。海辺に行かなくても観ることができるビーチバレーボールを、ぜひ生で応援しよう!

レジェンド西堀健実の意外なゲン担ぎ

番組にも視聴者としてコメントするなど親しみやすいキャラの西堀選手だが、インドアから転向して競技歴20年のレジェンド。2015年にトヨタのビーチバレーボール部が創設された時からのメンバーでもある。

双子の妹がいることや、とにかく猫が好きなことなども紹介。毎朝のトイレ掃除はルーティンになっており、「トイレの神様ならぬ勝利の神様」のゲン担ぎも兼ねているそうだ。

宮下パークにゴッツの雄たけびが響く!

ビーチでやるのがビーチバレーボールという先入観を覆すのが、今回の特集。砂と場所があればどこでもできることを証明するために、森田京之介キャスターは国内ツアー第3戦の渋谷大会を取材した。

会場は渋谷駅前の宮下パーク。屋上(宮下公園)に砂のコートが整備されており、今年から国内最高峰のツアーにも使用されることになった。

森田キャスターが驚いたのが、コートとの距離の近さ。公園にやってくる人の目の前で迫力のプレーが繰り広げられていた。背景には渋谷の高層ビルや商業施設、ときおり電車の音も聞こえる都会のど真ん中で、ゴッツこと石島雄介選手の雄たけびが響き渡る。渋谷での試合の模様は10:24から!

通りすがりの人も競技への興味を喚起

街の中でのプレーについて、石島選手は「日本だと(海よりも)こういう環境の方がアクセスがしやすかったりする」と語った。1回戦を勝利した直後の西堀選手も「やりやすかった。衣浦工場もインドアコートがあるので、それがいいのかな」、ペアを組む山田紗也香選手は「通りすがりの方たちにも観てもらえる機会があって良かった」と話していた。

たまたま遊びに来たという若い男性は「何かやっていると思って。ビーチバレーボールをこういう所で身近に楽しめるのは、すごい面白いなって思います」と試合を見守っていた。

エッフェル塔やバッキンガム宮殿の前でも開催

日本バレーボール協会会長の川合俊一さんは、都市型開催のねらいを「海だとアクセスが悪いビーチが多い。いろんな人に観てもらいたいので」と説明。昨年のツアー最終戦を大阪駅前で開催した際も好評で、「サラリーマンの人が会社帰りに観て、ビーチバレーボールを知らない人に広まっていった」と語る。

海外で開催される世界大会は約7割が都市型だという。「来年のパリ2024オリンピックはエッフェル塔の横でやりますから。たぶん1番人気でチケット取れないと思います」と川合さんが言うように、ビーチバレーボールは花形種目。ロンドン2012オリンピックではバッキンガム宮殿の前で開催され、観客動員数が最も多かったそうだ。

西堀選手も、標高2000mを超えるスイスや、豪華客船がコートの隣に停泊するノルウェーでの大会を経験。海外の会場の写真やイラストと、西堀選手の体験談は25:56から。

海外を転戦中の溝江明香選手は「ワールドツアーでは街中でやるのがスタンダードでした。選手的にも盛り上がりますし、観る側にもいいことがいっぱいあると思います」と話していた。

観光地・赤レンガ倉庫に砂のコートが出現

今年から国内ツアーで始まったもう1つの都市型開催が、第4戦の横浜・赤レンガ倉庫での大会だ。観光地として有名な赤レンガ倉庫前に、突如現れた砂のコート。砂を運びこんで、会場を設営した過程の動画は43:49から。

試合当日、衣浦工場からの応援団の声援が、いつもより近い距離から選手にパワーを与える。石島選手のペアは渋谷大会に続く優勝。準優勝の橋本涼加選手は「お正月に赤レンガに遊びに来たんですけど、そこで試合できるなんて、うれしいしかないですね。 普通にテンション上がっています!」と話していた。

番組は会場にいた観客50人にアンケートを実施し、ビーチバレーボールを生で観たことがあるかを聞いた。うち44人が初めてで、経験者の6人も4人が外国人だった。海外での人気とズレがあるビーチバレーボールを日本で広げるカギは、都市型開催にありそうだ。

ビーチバレーボール部員を全員紹介!

スタジオでは、トヨタのビーチバレーボール部のメンバーを紹介するコーナーも。西堀さんが面白エピソードを踏まえて紹介してくれる同コーナーは、45:53から!

橋本選手が競技と両立しながら大学院を卒業した話や、試合中は熱い石島選手が普段は家族想いのパパであるという話も、秘蔵写真とともに披露された。

試合会場だけでなく選手もバラエティ豊かなビーチバレーボール、これからの盛り上がりに期待しよう!

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信してるトヨタイムズスポーツ。次回(2023年6月30日)は、半年に一度の恒例企画「トヨタスポーツカレンダー」の2023年下半期版。総務・人事本部の東崇徳本部長(公式解説員)をゲストに迎え、アスリート本人が語る見どころや現地での応援ポイントをお伝えする予定。ぜひ、お見逃しなく!

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