トヨタイムズスポーツ
2023.08.09

この夏、最高の一球。都市対抗優勝バッテリーが見せたあうんの呼吸

2023.08.09

都市対抗野球で7年ぶりの優勝を果たした硬式野球部レッドクルーザーズを緊急特集!嘉陽宗一郎投手と高祖健輔捕手がスタジオに生出演した。

8月4日のトヨタイムズスポーツは、都市対抗野球で7年ぶりの優勝を果たした硬式野球部トヨタレッドクルーザーズの緊急特集。橋戸賞(MVP)の嘉陽宗一郎投手と高祖健輔捕手がスタジオに生出演し、熱戦の過程や優勝につながったプレーを振り返った。今年のチームの強さをデータで徹底解剖したり、バッテリーの相性を検証するなど、番組ならではの企画が満載。番組の前半では、世界水泳選手権を戦った渡辺一平選手と川本武史選手へのインタビューも。

渡辺一平と川本武史、世界水泳で感じたこと

7月に福岡で行われた水泳の世界選手権には、競泳に渡辺一平選手と川本武史選手が出場。メダル獲得はならなかったが、インタビューではパリ2024オリンピックに向けて前向きに答えていた。

渡辺選手は200m平泳ぎで6位、男子4×100mメドレーリレーでも6位。平泳ぎでは中国の覃海洋選手が3冠で、圧倒的な差を見せられた。「全然地力が違いました。世界選手権で50m、100m、200mの3冠というのは、全種目を通して初めての出来事。僕自身も今まで以上にどんどん努力していかなければいけない。やることは尽きないですね」と語る。

川本選手は本命の50mバタフライで予選敗退し、50m背泳ぎでは準決勝に進出して14位だった。パリではバタフライで勝負するつもりで、「ドルフィンキックは世界でも戦えていると思う。スタートの水に入るまでの水上局面で、技術の差や力強さが自分にはまだ圧倒的に足りていない。この大会で出た課題を毎日意識しながらやるのが必要になっていく」と話す。

都市対抗野球優勝の“ごほうび”は?

緊急特集は、都市対抗野球の全5試合の名場面を振り返るVTRから18:41にスタート!

7月25日の決勝戦から10日以上経過しても、日本選手権に続く秋夏連覇の余韻はまだまだ冷めない。レッドクルーザーズの選手たちは、優勝報告会や地元・豊田市でのパレードなどに参加。多くの人々から祝福を受けた。

テレビ中継などでも豊田章男会長や佐藤恒治社長からのメッセージが映し出され、大会中に話題を集めた優勝の“ごほうび”は、アメリカ強化合宿に決定。都市対抗野球3連覇へと、新たな一歩を踏み出す。

嘉陽宗一郎と高祖健輔が語る、お互いの凄さ

今年の大会は初戦から強敵が続き、高祖捕手は「試合が終わってすぐ(次の)相手の分析を始めて、ぶっ通しでやってました」と話す。その成果もあり、5試合を計6失点に抑えた。嘉陽投手も「高祖は夜遅くまで対戦相手のデータや特徴をものすごい研究してるので、サインに自信を持ってうなずいて投げることができる」と信頼を寄せている。

その嘉陽投手は3試合に先発し、昨年の日本選手権でのMVPに続いて橋戸賞を獲得した。ボールを受けた高祖捕手は「持ち味であるストレートは、プロの選手に負けないぐらい」と語る。本人も「相手がストレート狙いできたとしても 、もうそこは真っ向勝負。自分のできることを都市対抗で披露できたかなと思います」と振り返った。

失策ゼロだけじゃない、優勝を導いたデータ

特筆すべきデータが、5試合を通じての失策がゼロ。バッテリーは「トヨタの守備は日本一だと思う」と口をそろえ、守備陣に感謝の気持ちを示した。

攻撃面では、もらった四死球が21と多いだけでなく、喫した三振も49で他のチームの2倍以上。一人ひとりが三振をおそれずに、打席で役割を果たした結果、5試合で相手投手に投げさせた球数は832球。準優勝のヤマハより230球も多く、打線全体の粘り強さを証明している。

「最高の一球」でバッテリーの息ピッタリ

番組では、同学年でもある両選手に、「この夏、最高の一球は?」という質問をぶつけてみた。都市対抗で嘉陽投手が投げた全312球から選んだ回答は、2人とも「日本通運戦 北川選手への初球」。文字まで全く同じという相性の良さで、番組を見ていた細山田武史コーチが「これホントか??」とコメントするほど。

その一球は、準々決勝の1回表、それまで6打数6安打だった強打者のアウトコースに投じたストレート。球速150km、2700回転以上という素晴らしい球だった。嘉陽投手も「心技体マッチして、 過去イチぐらい一番いいボール」と語る一球は40:19から。

選手が選ぶ都市対抗のベストシーン

2人には、大会を通じてのベストシーンも聞いた。嘉陽投手が挙げたのは「ENEOS戦での北村(祥治)さんの同点タイムリー」。VTRの後には、北村選手本人が「嘉陽ありがとう」とハート付きでコメントしていた。

高祖捕手が選んだのは「準決勝 和田(佳大)選手のファインプレー」。ヒット性の当たりをショートの和田選手が好捕し、1塁への送球も完璧だった。森田キャスターの「なんということだ!こんなプレーがあるのか!」という大興奮の実況が物語るスーパープレーは45:21から!

ほかにも、藤原航平監督が選手に掛けた言葉や、森田キャスターが気になったシーンなど、嘉陽投手や高祖捕手にしか聞けない裏話もたっぷり。チャットでも多くの選手やOBが参加して、両選手にツッコミを入れたり、他にもベストシーンが挙げられるなど、祝勝ムードで盛り上がった。

3連覇へのカギを握る若手の活躍

レッドクルーザーズの合言葉は「3連覇」で、今年の優勝はその始まりに過ぎない。来年の都市対抗は、予選が免除される代わりに補強選手を使えず、自らのチーム力だけで本大会を戦うことが求められる。

嘉陽投手は「細川(拓哉)投手とか 増居(翔太)投手とか、若手の活躍が必要不可欠」、高祖捕手は「誰が試合に出ても活躍できるチームが 3連覇につながる」と、さらなるチーム力の強化を誓っていた。

もちろんベテランも健在だ。トヨタアスリートの交流会での約束を有言実行で果たした佐竹功年投手からは、他の競技のアスリートへの激励メッセージVTRが届けられた。優勝旗の「黒獅子」を撫でまわしながらカメラ目線で話す姿は、さすがミスター社会人野球の余裕を感じさせる。

硬式野球部に続いて、次はどのチームや選手が日本一・世界一になるのか。トヨタイムズスポーツから再び緊急企画がお届けできることを期待したい!

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信してるトヨタイムズスポーツ。次回(2023年8月11日)はコーチング&マネジメント特集で、3人の指導者の座談会をお届けする。硬式野球部の藤原監督、女子バスケットボール部の大神雄子HC、スケート部の寺尾悟監督が、人材の育て方や指導者として気を付けていることなどを語る。ぜひ、お見逃しなく!

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