トヨタイムズスポーツ
2023.05.17
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パラアスリート佐藤圭太の右脚から広がる宇宙 その意味は?

2023.05.17

6人のトヨタアスリートが出場したパラ陸上の日本選手権。会場ではパラアスリートとアーティストの交流も。"エイブルアート"に込めた想いに迫った。

「パラ陸上」を特集した5月12日のトヨタイムズスポーツは、6人のトヨタアスリートが出場した日本選手権を取材。世界パラ出場を目指してしのぎを削る様子を伝えた。スタジアムの外では、佐藤圭太選手が自身の走りを絵で表現したアーティストと交流。絵に込められた想いとは? 見どころ満載のパラ陸上は、岐阜で開かれるジャパンパラ陸上競技大会(ジャパラ)にも注目だ。6月10・11日は現地で観戦しよう!

世界パラ陸上は7月にパリで開催

パラ陸上の選手たちが、いよいよ本格的に始動した。来年は神戸で世界パラ陸上選手権、パリ2024パラリンピックを控える。まずは今年7月のパリでの世界パラ陸上に向けた国内での前哨戦が、日本選手権、そしてジャパラだ。

トヨタからは芦田創選手、村岡桃佳選手、鈴木朋樹選手、佐藤圭太選手、高橋峻也選手、石田駆選手が国内での2戦に出場。世界パラ陸上には、すでに4選手が派遣標準記録をクリアしており、その種目で日本選手権に優勝すれば出場が内定する。

悔し涙の芦田創は冷静に自己分析

神戸で開催された日本選手権の会場を訪れた森田キャスター。最初に登場したのは、男子T47走幅跳の芦田創選手。6回のジャンプ全てを実況付きでお届けした。

1回目は大ジャンプを見せ、派遣標準記録にあと5cmに迫る6m92。だが、本人が「6m97飛べばいいところを、そこじゃない数字を追いたくなった」と振り返るように、イメージしていた展開にズレが生じてしまう。残り5回は、1回目を超えることができなかった。

競技直後はスタンドの声援に応えながらも、悔し涙を見せていた芦田選手。インタビューでは冷静に自身の状態を分析し、気持ちを切り替えていた。今回はどんな“芦田語録”が飛び出したのか、注目の談話は12:11から

忍耐の時でも笑顔の村岡桃佳

パラアルペンスキーで数多くのメダルを獲得している村岡桃佳選手は、今年も二刀流に挑戦。女子T54車いす100mと400mに出場した。100mでは一気に加速して後続を引き離したが、自らの持つ日本記録には及ばず、まだまだ納得のいかない表情だった。

「その先を見据えてというか、もっと高いところを目指したいと思って、二刀流の継続を決意したというのがあるので。もどかしいところはあるんですけど、今は耐える時。この競技特性だから感じる部分かも」と語る村岡選手に、森田キャスターが「そういうのが好きそうです」と切り込んだ。

「好きか嫌いかで言われたら、好きではないかもしれないけど、嫌いじゃない」と、とびきりの笑顔で答えた村岡選手のインタビューは、19:38から

鈴木朋樹はマラソン帰りでも優勝

男子T54車いす800mと1500に出場した鈴木朋樹選手は、1週間前にロンドンでのマラソンで3位に入賞。「めちゃくちゃ疲れました」と話すが、それでも貫禄を見せて両レースとも1着だった。

インタビューでは、ロンドンの街にパラ競技が文化として根付いていることがわかるコメントも。オールラウンダーの鈴木選手が、今後どの種目で世界に挑んでいくか楽しみだ。

森田キャスターは、スタジアムで選手を探す豆知識も披露。鈴木選手は筋肉ムキムキの上半身、村岡選手は鮮やかなピンクのレーサー(競技用車いす)で見つけやすいという。

佐藤圭太と小学生の心温まるエピソード

男子T64の佐藤圭太選手は、100mで4位、200mで3位。レース勘を取り戻せず、連覇はならなかった。6月のジャパラに向けて「岐阜ということで、皆さんの応援がしやすいと思います。そこでちゃんと走りたい」と巻き返しを誓っていた。

インタビュー後には、義足の小学校6年生の女の子が佐藤選手に話しかけてきたそうだ。佐藤選手と女の子の心温まるエピソードは31:27から

色鮮やかに選手を描いた「エイブルアート」を披露

佐藤選手には、もう1人の応援団が駆け付けていた。障がいのある人々のアート作品を発信する「エイブルアート」の一環で、佐藤選手の絵を描いた八木ひでともさんだ。練習を実際に取材して、選手と宇宙、火の鳥を色鮮やかに描いた作品を完成させた。

実際の試合を見て「緊張感が違いましたね。こっちまでドキドキしだして」と語る八木さん。佐藤選手も「レースを経たうえで今度はどういう絵を表現されるのか、すごく気になります」と話しており、エイブルアートの広がりにも期待大だ。
八木さんが佐藤選手の絵について解説するインタビューは32:20から

※エイブルアートについては
こちら

高橋峻也は来週の後編で。石田駆はスタジオ初登場!

今回登場したアスリートたちが出場するジャパラは6月10・11日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開催。森田キャスターは「ぜひとも現地に行って、ワントヨタで応援していただきたい」と呼びかけていた。

視聴者からは「競技場によく行くけど、パラ陸上見るのはまた新鮮」といった感想が寄せられ、村岡選手本人も「自分が試合している時はなかなか他の選手の試合状況まで見れなかったりするので嬉しいです!」とコメント。今回は番組内でも多くの視聴者コメントが紹介された。

時間の都合で紹介できなかった短距離の石田駆選手、やり投の高橋峻也選手は、来週の特集後編でお送りする。イタリア遠征帰りの石田選手は、満を持してスタジオに初登場!

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2023年5月19日)は、パラ陸上特集の後編。「イシダン」の愛称でおなじみの石田選手からは、地元・岐阜の情報が聞けるかも。ぜひ、お見逃しなく!

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