JDリーグ前半戦、西地区1位と好調なレッドテリアーズ(女子ソフトボール部)を特集! 放送では後半戦の初戦の相手となる東海理化へも潜入取材し、両チームの魅力を余すところなく伝えた。
8月24日に配信されたトヨタイムズ放送部は、女子ソフトボール部・レッドテリアーズを特集。日本代表としてオリンピックで金メダルを2回獲得した峰幸代さんをゲストに迎え、JDリーグ初代王者を目指す選手たちを直撃した。後半戦初戦の相手である東海理化チェリーブロッサムズにも潜入取材。選手のキャラクターで競い合った前哨戦では、両チームの一発(芸)が勝負を分けた!
都市対抗野球では一緒に応援、東海理化と再び対戦
今年から始まったニトリJD. LEAGUE(JDリーグ)は前半戦を終え、レッドテリアーズは西地区1位。11月のポストシーズン進出を決めており、目標は初代王者になること。峰さんは、ポストシーズンの日程やリーグ以外の大きな大会などについて詳しく解説した。
9月3日に再開されるリーグ後半戦の初戦で戦うのが、愛知県大口町に本社を置くトヨタグループの東海理化だ。「同じグループで同じ550万人の仲間でもありますから、一緒にJDリーグを盛り上げていきたい」と森田京之介キャスター。
今年7月の都市対抗野球の本戦では、トヨタの硬式野球部に東海理化から補強選手が入って戦った。両社の女子ソフトボール部の選手たちは、東京ドームのスタンドで一緒に応援した縁がある。彼女たちが再び敵味方に分かれて相まみえることになった。
タイトルコールでは、森田キャスターがなぜか「でんでん太鼓」を鳴らし、チャット欄で「太鼓?」と不思議がる視聴者も。今回の放送は「でんでん太鼓」がキーワードとなりそうだ。
リーグ地区首位、選手は好調をどう分析?
取材VTRでレッドテリアーズの練習場を訪れたのは峰さん。昨シーズンまでチームメイトだったこともあり、和やかな雰囲気で選手たちの本音を引き出していた。
キャプテンの鎌田優希選手は「自分たちはチャレンジャーというところを忘れずに、チーム一丸となって戦えたのが結果につながった」と前半戦を振り返り、後藤希友投手は「もっとソフトボールの良さが広まってくればうれしいので、ぜひ会場に来て応援をよろしくお願いします」とアピールした。
「誰よりも強い気持ちを持って『盗塁したい!』の思いで試合をしていました」と盗塁王への抱負を語る伊波菜々選手は、育てているパキラの生育状況についても報告。切石結女選手は「守備からリズムを作るチームだと思っているので、いかにふんばって0点に抑えるかが大事」と後半戦へ気を引き締めていた。
オリンピック競技復活への思い
個人タイトル争いでも、レッドテリアーズの選手に注目が集まる。ピッチャーでは後藤投手とモニカ・アボット投手の両エースが最多勝と最優秀防御率のタイトル、打者ではバッバ・ニクルス選手が三冠王を狙える成績を残している。
後藤投手や切石選手らは日本代表として、7月にアメリカで行われたワールドゲームズや、8月の日米対抗に出場。ハイレベルな国際試合で経験を積んだ。
ロサンゼルス2028オリンピックでは、ソフトボール競技の復活が期待されている。峰さんは「私はシドニー大会を見て、オリンピック選手になりたい気持ちがあった。昨年の東京大会の金メダルを見た子供たちにとっては夢の舞台」と話し、自身も女子ソフトボール全体のために普及活動を続けていくという。
東海理化の選手に森田キャスターからの試練
続いてのVTRはチェリーブロッサムズ。敵地のグラウンドに潜入した森田キャスターは、都市対抗野球の生中継で放送席ゲストだった中谷隆之部長とも再会した。
キャプテンの麓さやか選手は、レッドテリアーズ戦への抱負を「前半戦は大差で負けてしまって、その悔しい気持ちは忘れていないので、次の試合でリベンジできたら」と語る。松葉寧々選手は「後半戦は違う東海理化を見せようと思います」、吉田菜々選手も「勝ちたいという気持ちを出していかないといけない」と雪辱を期していた。
永谷真衣投手には、森田キャスターが「東海理化の農園で作っているイチゴの名前は?」というクイズを出題。都市対抗野球中継のときに何度も紹介した内容だ。しかし、永谷投手はまさかのミス回答。正解バージョンも収録したのだが、本番ではカットせずに放送。視聴者からは「森田いじわる!」と永谷投手を擁護するコメントが寄せられていた。
これには、試合前に敵チームの動揺を誘う作戦ではないかという疑念が生じるところ。しかし、インタビューのコメントも謙遜しがちなグループの仲間を、メンタル面で成長させようという親切心からの所業だと信じたい。
見逃せない一発芸対決の衝撃
放送部は取材に伴い、キャラクター豊かな選手同士の対決を企画。1回戦は「声かけ隊長」のレッドテリアーズ・山田柚葵選手とチェリーブロッサムズ・貝沼晴香選手が、試合前の掛け声で競い合った。
2回戦の「一発芸対決」では、チェリーブロッサムズの山本エンジェル選手が「でんでん太鼓」の芸を披露した。森田キャスターのストレートな無茶振りに対して、まるでフルスイングで打ち返したような特大な一発(芸)。チームメイトや峰さんにも衝撃を与えた「でんでん太鼓」を、ぜひ映像でご覧いただきたい。
石野江里佳選手も負けじと、渾身の「ジグソーパズル」の芸を繰り出したが、スタジオでの判定は「でんでん太鼓」に軍配が。好調レッドテリアーズに新たな宿題をもらったと言えるかもしれない。
高橋美咲vs未来の姉妹対決が早くも実現
両チームには年齢差1歳の姉妹がいる。姉の高橋美咲選手がレッドテリアーズ、妹の高橋未来投手が東海理化。普段から仲の良い2人で、姉妹による対談が公式インスタグラムで実現している。
番組では高橋姉妹にもインタビューだけでなく、対決企画を実施。お互いに好きなプロ野球の巨人・小林誠司選手、ヤクルト・村上宗隆選手に関連したリアクションで競い合った。
9月3日の試合は山口県の絆スタジアムで行われ、さまざまなイベントが予定されている。現地に行けない人も、JDリーグのサイトから無料ライブ配信を見ることができる。
最後に、峰さんがJDリーグ後半戦やオリンピック競技復活に向けて期待するコメントを寄せ、1月26日の放送で決め台詞になった「Get up!」を披露した。締めの言葉はもちろん、「立ち上がれっどてりあーず!」
毎週水曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズ放送部。次回(2022年8月31日)は、モーグルの堀島行真選手とアーチェリーの武藤弘樹選手、2人のメダリストがセッションするトヨタイムズならではの企画。堀島選手がアーチェリーに挑戦することで何を学んだのか。ぜひ、お見逃しなく!