トヨタイムズスポーツ
2022.08.08

誰かのために応援したい! 引き継がれるトヨタ自動車応援団の伝統とパワー

2022.08.08

トヨタアスリートの活躍を陰で支える「トヨタ自動車応援団」を特集。仕事の合間を見つけての練習風景、迫力満点な本番、そして彼らの熱い想いまで、誰もが元気になる特集!

8月3日に配信されたトヨタイムズ放送部は、トヨタアスリートを応援の力で支える「トヨタ自動車応援団」を特集。都市対抗野球に向けての練習や本番の模様を密着取材し、応援に懸ける団員たちの熱い想いに迫った。団長の白坂幸一さんはスタジオでまさかの勇退宣言、そして新団長への公開引き継ぎでエールを送り、ドラマチックな放送に! 選手だけでなく、応援団も応援したくなる放送回となった。

都市対抗野球の激闘を振り返って

今年の都市対抗野球では、硬式野球部レッドクルーザーズが惜しくも準決勝で敗れ、3位という結果に。放送部でも本戦の1回戦から計4試合を生中継した。熱戦の模様はアーカイブで見ることができるが、東京ドームのスタンドを盛り上げたのが応援団だった。

応援団にとっても大一番の都市対抗を終え、ゲストの白坂幸一団長は「コロナで声が出せない中、スタンドのみんなやチームが一丸となって戦い抜き、応援ができて良かったと感じています」と振り返っていた。

特集のタイトルをコールしたのは、森田京之介キャスターではなく白坂団長。声量の大きさも応援団ならでは。今回の放送はボリュームを抑え目にすることをオススメする。

業務をこなしながら全国各地で応援

トヨタの応援団は、野球部が都市対抗に初出場した1963年に私設応援団として結成。現在の団員は社員31名で、うち女性のチアが18名。主にレッドクルーザーズのほか、女子ソフトのレッドテリアーズ、女子バスケのアンテロープス、ラグビー部のヴェルブリッツの試合を盛り上げている。

同じ日に試合が重なる時はチームを分けて、全国に応援へと駆け付ける。大変なのが、普段の仕事との両立。白坂団長は元町工場の機械部で勤務しており、2交代や3交代のシフトで働く団員もいるという。それでもスケジュールを調整し、職場の仲間に支えられながら応援活動を続けている。

「仕事あっての僕らの活動。職場に戻ると皆さんに活気づけてもらって、応援にも来てくれたり、オンラインで盛り上がってくれるのは非常にありがたいです」と、白坂団長は感謝の気持ちを語る。

なぜ彼らは応援するのだろうか? 白坂団長は自身の入団のきっかけを語ったうえで、「やっぱり誰かのために応援をしたい。野球に限らずスポーツファンの方がたくさんいますし、その方々のために活動したいという思いで、みんな集まってくれています」と話した。

練習も本番さながら、白坂団長の髪型に注目

番組では都市対抗の本戦開幕の約1週間前、特別練習の様子を取材した。本来は練習試合に合わせて応援する予定だったが、降雨の影響でトヨタスポーツセンター体育館での練習だった。

本番さながらの衣装で、きびきびとした動きを見せる団員やチア。試合の展開や打席に立つ選手を想定し、状況に合わせた応援をシミュレーションして、白坂団長が指示を出していく。森田キャスターも、インタビューに答えるチアの身体の姿勢が良いことに驚いていた。

VTRからスタジオに戻ると、白坂団長の変化に森田キャスターが気付いた様子。「本番までの間に髪切りました?」と質問すると、白坂団長は「気を引き締めるために、短く切りました」と答えていた。

すると視聴者のコメント欄は「森田がタモリばりに『「髪切った!?』を言った!」と大盛況。白坂団長からは、いつも髪を切る理髪店がトヨタ車と同じ名前で縁起の良いことも明かされた。気になる店名についてはぜひ動画で確認いただきたい。

東京ドームでの多彩な応援、映像の一部を披露

東京ドームでの本番の応援にもカメラが密着取材。2時間前に太鼓などの楽器や巨大な団旗を搬入し、団長から気合を入れる言葉の後、いざスタンド応援席へ。地元の豊田市から駆け付けた人たちに挨拶をして、相手チームの応援団とエールを交換した。

試合が始まると、団員たちは休む間もなく、スタンドの応援を引っ張っていった。チアは華麗なダンスだけではなく、タオルを持って鼓舞したり、つなぎの衣装でパフォーマンスしたり、バリエーションに富んだ応援を披露。放送部でもおなじみの「Tokyo Summer」の曲に合わせて、スタンドの熱気も最高潮に。

4試合を全力で駆け抜け、団員への最後の挨拶で白坂団長は「ここまで戦ってこられたのも、応援団とブラスバンド、そして支えてくれた職場の皆さん、ファンの皆さんがチームと一つになれたからこそ。これからもすべての競技の応援で力合わせて応援しましょう」と熱く語っていた。

スタジオで公開引き継ぎ、新団長の決意表明は

再びスタジオに戻り、都市対抗への想いを語った白坂団長は「この場を借りてお伝えするのですけど、僕自身が今年で団長の座を降りまして、次の団長に引き継ぎます」と宣言。放送では語られなかったが、今後はアドバイザー(太鼓の指導)として応援団に残り、後進の育成をおこなっていくという。視聴者も突然のことに驚いていた。

次期団長に指名された副団長の奥田浩祐さんもゲスト席に迎え、詳しい話を聞くことに。白坂団長は「次を担う新団長として本当に安心をして見ていける」と太鼓判を押し、「フレ―フレー、トヨタ! フレーフレー、奥田!」とエールを送った。この様子を森田キャスターが目の前で撮影した動画は、放送部のツイッターでも見ることができる。

奥田新団長は「白坂団長の熱い想いも受け取りましたので、この想いと共に活動が楽しくできる形で若い人たちに還元して、ファンや選手の人たちにつながるような応援団にしていきたい。いっそう身が引き締まる思いです。頑張ります!」と意気込みを語った。

応援される側の気持ちを森田キャスターが体感

スタジオでは森田キャスターの希望で、実際の応援を奥田新団長が見せる場面も。白手袋をはめてスイッチが入った奥田新団長は、一打で逆転サヨナラの9回ウラを想定し、「かっ飛ばせー!森田!」の掛け声。愛知県の野球ファンには定番の「狙いうち」の曲に乗せて、ピシっとした力強い演舞を披露した。

森田キャスターは「恐縮ですけれども、うれしい! 応援されている側ってこんな気持ちになるんだと分かりましたし、バッターボックスに入って(選手も気持ちが)乗ってくるんじゃないかなと。目の前で見せてもらって、応援の力が分かりました!」と満面の笑顔。

視聴者からは「ソフトの試合を見ているときに元気をもらいます」「野球部OBとして応援がいつもチームを勇気づけてもらっています」「応援団には幾度となく助けられたか」など、応援団への応援コメントが続々と寄せられていた。

最後に森田キャスターが「トヨタアスリートの活躍はこれからも続きますから、応援団と放送部が一緒になってトヨタのスポーツを応援していければ」とコメント。仕事や立場、住む場所が違っていても、観客席でも映像の前でも、誰もが応援したいと思う気持ちは同じ! ONE TOYOTA!

毎週水曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズ放送部。次回(2022年8月10日)は、スケート部を特集する。猛暑の中でも涼しげな話題を提供するために、夏ならではのトレーニングや活動などを取材する予定。ぜひ、お見逃しなく!

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