女子ソフトの日本代表として、北京2008、東京2020と2度のオリンピックで金メダルを獲得。トヨタ「レッドテリアーズ」で現役生活を終えた峰幸代さんがスタジオ生出演!
1月26日に配信されたトヨタイムズ放送部に、女子ソフトボールで2度の金メダリストとなり、2021年シーズンで引退した峰幸代さんが登場。約20年間のソフトボール人生を振り返り、今後の活動やチームメイトたちへの想いを語った。
オリンピックを夢見て競技の道へ
2008年の北京大会、2021年の東京大会と2度のオリンピックで金メダルを獲得し、トヨタの女子ソフトボール部「レッドテリアーズ」で現役生活を終えた峰さん。「振り返ってみると、本当に幸せな競技生活だった」と語る彼女の歩みを、番組では1枚のフリップにまとめた。
題して「峰幸代の立ち上がり歴」。峰さんがバッターボックスに立った時に流れる中森明菜さんの曲(DESIRE -情熱-)と、チームの合言葉「立ち上がれっどてりあーず 」にちなんで、「Get up(立ち上がる)」した4度のターニングポイントを紹介。ソフトボールへの「バーニングハート」をグラフで表現した。
最初の「Get up」は、小学6年生だった2000年。シドニー五輪で日本が銀メダルを獲得したのを見て、自分もやってみたいとソフトボールを始める決意をしたという。
2度目は2006年、社会人リーグに進み、1年目から活躍した。北京五輪は当時最年少の20歳でメンバー入り。正捕手として上野由岐子選手ら投手陣をリードし、初の金メダルに貢献した。
チームのサポート役としても金メダルに貢献
一度は現役を引退。「のんびりとコタツに入っていた」という日々を送っていたが、東京五輪の種目にソフトボールが復活することになり、3度目の「Get up」。再びチャレンジすることを決めた。
2016年、当時の福田五志監督に誘われてレッドテリアーズに所属。「ソフトボールをする環境は日本一で、カイゼンする心も勉強させていただいたので、本当にいい選択だったと思います」と振り返る。豊田社長もよく練習を見に来ており、アメリカ代表でもあるエースのモニカ・アボット投手と対戦したエピソードも披露された。
東京五輪の日本代表チームでは、年齢がそれほど離れていないのに“お母さん”と呼ばれていたという。年下の選手を成長させるような働きや、経験を伝えてサポートをしていることがチームメイトから頼りにされていると気づき、うれしかったそうだ。 五輪の後には「豊田社長から『陰のMVPはあなたです』と言っていただいて、全てが報われ、本当に泣きました」と振り返る。
また、スタジオでは北京五輪、東京五輪とふたつの金メダルを披露。実物を前に森田キャスターが興奮する姿も印象的だった。
引退後もGet up、チャレンジは終わらない
今回の引退が、峰さんの4度目の「Get up」となる。「2028年のロスオリンピックへのソフトボール復活に向けて、子どもたちが夢の舞台をまた目指していけるように、普及活動をしていきたい」と話す。小学校を対象にしたソフトボールアカデミーや、メンタル面でのコーチングなど、これからも挑戦は続く。
「チャレンジの大切さを感じますし、自分の未来をどれだけ信じられるかも、夢を叶えられる秘けつ」と語る峰さん。「本当に大満足な競技生活でした。応援してくださる方々の姿を感じることができ、とても幸せな時間だったなとあらためて思います」と、支えてくれた人々への感謝も忘れていなかった。
放送終了の直前にうれしいサプライズ
放送の最後には、うれしいサプライズも。この日にちょうど誕生日を迎えた峰さんを祝おうと、レッドテリアーズの後輩たちが中継先からハッピーバースデーの合唱。スタジオには後輩たちから贈られた手袋のプレゼントがひそかに用意されており、峰さんは「素敵!ありがとう!」と感激していた。
さらに「峰幸代の立ち上がり歴」のフリップをよく見ると、峰さんの将来のイラストには同じデザインの手袋が着けられていることも判明。放送部の細かい仕込みに終始笑顔となった。
後輩らに向けては、「今年は新たなレッドテリアーズとして勝負の年。力を出し切るためには仲間が必要なので、チームメイトを大事にして、“お母さん”の存在も忘れずに力強く戦ってほしいなと思います。頑張れー!」とエールを送った。
放送を見守っていた豊田社長も「誕生日おめでとう」とチャットでコメント。続々とお祝いのメッセージが寄せられ、温かいムードで放送は終了した。
毎週水曜日12:00からYouTubeで生配信しているトヨタイムズ放送部。次回(2022年2月2日)は、北京冬季五輪でメダル獲得が期待される、スキーモーグルの堀島行真選手を特集する。ゲストはスケート部の寺尾悟監督に、アスリートキャスターとして小塚崇彦さんも出演予定。ぜひ、お見逃しなく!