女子ソフトボール部「レッドテリアーズ」を大特集。宿敵との開幕戦後、多くの選手が涙し「こんな気持ちは初めて」と馬場監督が語った背景に迫る!
3月30日に配信されたトヨタイムズ放送部は、女子ソフトボール部「レッドテリアーズ」を特集。北京2008オリンピックと東京2020オリンピックの金メダリスト・峰幸代さんをアスリートキャスターに迎えて、新チームがJDリーグ開幕戦でいきなり「宿敵」と激突した熱戦の模様を届けた。
新リーグに臨む新生レッドテリアーズ
冒頭では、今年から「JDリーグ」に生まれ変わった日本女子ソフトボールリーグの概要を紹介。新リーグでは東地区と西地区の計16チームがレギュラーシーズン29試合を戦い、11月のポストシーズンに上位チームによるトーナメント戦が行われる。
西地区に所属するレッドテリアーズは2018年にリーグ優勝。以降は3位、3位、準優勝で、今シーズンは4年ぶりの優勝を目指す。その前に立ちはだかるのが、3連覇中で東地区のビックカメラ高崎だ。昨年は決勝戦を含む全試合で敗れ、悔しいシーズンだった。
レッドテリアーズは、チームを支えてきた峰さんらベテランが昨シーズンで引退。馬場幸子新監督のもと、7人の新戦力を加えて新しいチームづくりが進む。
筋力アップで打撃に期待の野手陣
トヨタイムズ放送部は、開幕直前の練習風景をアスリートキャスターの峰さんが取材。チームの“お母さん”的存在だった峰さんを前に、選手たちもリラックスした表情を見せる。キャプテンの鎌田優希選手、峰さんから正捕手の座を継いだ切石結女選手、新人の山田柚葵選手らが、いつもは見せない本音を語っていく。また、知る人ぞ知る石野江里佳選手の注目ポイントも明らかになっていく。
そして、スタジオではインタビューを受けた7人の野手をあらためて紹介。それぞれ個性的なキャッチフレーズが披露された。
後藤・三輪の左右エースが切磋琢磨
開幕前のチームの模様はまだまだ続く。ピッチャー陣は、経験豊かなモニカ・アボット投手と、左右の日本人エースである後藤希友投手、三輪さくら投手に期待が掛かる。三輪投手は「切磋琢磨しながらチーム力を上げています」と後藤選手にライバル心をチラリ。その後藤投手は、北京2022冬季オリンピックでのトヨタアスリートの活躍に「海外の選手も、日本人の方も応援したくなる」と刺激を受けたそうだ。
馬場監督は「若い選手が思い切ってやるのを楽しみにしています。しっかりバットを振って得点していくのが一番の魅力。全力プレーを期待してください」と抱負を語った。
白熱の投手戦、最終回2アウトでついに!
3月28日にZOZOマリンスタジアムで行われた開幕戦の相手は、因縁のライバルであるビックカメラ高崎。今年を占う大事な一戦に、峰さんと森田京之介キャスター、東京2020オリンピックでも活躍した渥美万奈さんが応援に駆け付けた。
カメラはグラウンドまで降りていき、試合前の緊張感を選手目線で伝えていく。先発バッテリーの後藤投手と切石選手の信頼関係が分かる、ほほえましいシーンもとらえた。
試合は緊迫の展開に。峰さんは、1月26日の放送で後輩からプレゼントされた手袋を、お守りのように着けて応援。ピンチを抑えた場面では、森田キャスターが思わず実況モードで叫び、渥美さんらに解説を求めていた。
最終回の7回表、2死3塁から下山絵理選手がセンター前にタイムリーを打ち、そのまま完封リレーで試合は1対0.。勝利の瞬間、レッドテリアーズの選手たちは喜びを爆発させ、まるで優勝したかのように抱き合うシーンもたっぷりと放送された。
涙の選手たち、試合後コメント
峰さんらがグラウンドに降りても、歓喜の輪は続く。後藤投手は「まじでうれしいです。最高です!」と笑顔を見せながらも、目にはうっすらと涙。3投手をリードした切石選手、勝利の立役者の下山選手も、喜びのコメントを披露した。
アボット投手から馬場監督にウイニングボールが渡されるシーンも、臨場感たっぶり。「ソフトボールをやってきて、こんな気持ちは初めて」と馬場監督。勝利を祝う円陣を組んだ選手たちを多くの報道陣が囲み、この試合の注目度を物語っていた。
試合結果について、スタジオの峰さんは「チームスタッフや控えの選手も一体となって、『人生掛けていた』という言葉も出るぐらい、みんなでつかみ取った開幕戦勝利」と解説していた。
ワンチームで4年ぶりの優勝へ
試合後のグラウンドに駆け付けたのは、“河合のおやじ”こと河合満顧問。アボット投手が日本語で話しかけると、河合顧問は「一人ひとりが全力でやっている姿に感動しました。涙を浮かべている人がいるぐらいみんな気合いを入れて、これでまた一段と心を一つに強いチームになると思います。今後も全力で頑張りましょう」と選手らを温かくねぎらうシーンも映し出された。
その映像を見た豊田社長は「河合おやじの愛あふれる言葉と態度、それをうれしそうに受け止めて期待を超えようとする選手・監督・コーチ・スタッフたち、これぞワンチーム」と語ったエピソードも紹介された。
JDリーグの試合は土日が中心で、4月は8試合。森田キャスターは「現地に行くとワンチーム感もより感じられるので、ぜひとも皆さん一緒に応援に!」と呼びかけ、トヨタイムズ放送部では今後もレッドテリアーズを追いかけていくことを誓った。
毎週水曜日12:00からYouTubeで生配信しているトヨタイムズ放送部。次回(2022年4月6日)は、4月9日のプレーオフ準決勝に臨む女子バスケットボール部「アンテロープス」を特集する。ゲストにアスリートキャスターの栗原三佳さんが出演の予定。ぜひ、お見逃しなく!