ボート競技の「種目」「道具」「歴史」を日本代表に内定した米川選手と共にわかりやすく紹介。そして、英国の名門クラブ「レアンダークラブ」の謎に迫る!
4月13日に配信されたトヨタイムズ放送部では、ボート競技を初めて特集。スカル種目の米川志保選手をゲストに迎えて、欧州ではメジャーなスポーツとなっているボートの魅力をたっぶりと伝えた。
祝!世界選手権出場を決めた直後に出演
冒頭で「ボート競技自体を知らない方も、面白いスポーツだなと思ってもらえたら嬉しいです」と話す米川選手。今回の放送は、もっと競技の知名度を上げて、ボート人口を増やしたいという熱い想いでの出演だ。
米川選手は高校でボートを始め、2019年にトヨタ自動車に入社。身長179cmの恵まれた体格は漕ぐ力に生かされており、スタジオで並んで立った森田京之介キャスターも圧倒されていた。
放送の数日前には、今年の日本代表候補の最終選考レースが行われ、米川選手は世界選手権の日本代表に内定したばかり。放送部もレースの模様を取材しており、スタート前の様子や、2000mのコースを時速約15キロで力強く進む米川選手のボートの映像が届けられた。
カヌーとは違う!ボートの道具や歴史を解説
スタジオでは「種目」「道具」「歴史」に絞って、ボート競技の魅力を紹介。米川選手が代表となる「シングルスカル」は、1人の選手が2本のオールを持って漕ぐ。花形種目の「エイト」は漕ぎ手が8人となる。それぞれの種目の特徴や、本場・イギリスでの人気ぶりを、米川選手が分かりやすく解説した。
初心者がボートに乗ると、どうなるのだろうか? 番組は秘蔵映像として、女子ソフトボール元日本代表の長﨑望未さんが何度も水に落ちるシーンを流した。詳しくは2021年11月3日に放送されたトヨタイムズの「ノゾミののぞきみスポーツ!」に、米川選手も出演しているので見ていただきたい。
また、トヨタとボート競技は深い縁があり、豊田章一郎名誉会長は日本ボート協会の名誉会長も務めているというエピソードが紹介された。
大勢のメダリストを生んだ名門クラブへ
昨年の東京2020オリンピック最終予選で、米川選手はあと一歩のところで出場を逃した。だが、思わぬチャンスが巡ってきた。そのレースを見た「レアンダークラブ」の関係者から誘いを受け、11月から海外修行することになったのだ。
「レアンダークラブ」は、ボートの本場・イギリスで200年以上の歴史を持つボートクラブ。驚くべきは、歴代クラブメンバーでのオリンピックメダル獲得数で、なんと135個にのぼる。そんな超名門クラブに、米川選手は日本人として初めて足を踏み入れた。
クラブのスゴさを米川選手がサッカーで例えると、森田キャスターは野球のチームで表現。この後も何度も繰り返し野球で例えていて、米川選手が苦笑いしているシーンは裏の見どころ。
スタジオにはクラブの公式グッズが並ぶ中、目立っていたのがマスコットキャラクターであるピンクの「カバ」。その由来が説明され、トヨタの組合会館「カバハウス」との意外な共通点も明らかに。
森田キャスターのネクタイには、あの柄が?
番組では、「レアンダークラブ」での経験について、質問形式で深掘りした。「入った最初の印象は?」「世界最高峰だと思ったポイントは?」といったテーマに対して、米川選手は丁寧に答えていき、憧れの選手と撮った写真なども披露した。
さらに日本とのトレーニングの違いも詳しく解説。米川選手は世界で勝ち抜くために、意識を高めていった心境を語った。練習ではレート(1分間に漕ぐ回数)を保つことが大切だということを、万歩計のようにレートを計測する機器を使って、米川選手は説明していた。
ここで森田キャスターが、なぜか自分のネクタイをアピール。そこに、さリげなく描かれていた柄とは? 米川選手は気づいていたが、他の人にとっては超難問なので、番組の最初から注目してほしい。
ボート競技を多くの人に知ってもらうために
「速い選手の動作を生で見ると違いましたし。そこをどう実際にやるのかを聞くことができました」と、イギリスでの成長を実感している米川選手。パリ2024オリンピックに向けて、新たな挑戦が始まる。
チェコでの世界選手権は9月に開催。それまではドイツ、ポーランド、スイスを転戦する。女子ソフトボール元日本代表の峰幸代さんら、視聴者からチャットで応援のコメントが寄せられていた。
最後に米川選手は「オリンピックでもメダルを目指して、すごい印象を与えたい。そうすればボートをする人が増える。8人でも(世界と戦える)未来が待ち遠しいです」と語った。
日本のボートが世界に飛躍した未来には、野茂英雄さんや中田英寿さんのようなパイオニアとして、米川選手の名前が歴史に刻まれるに違いない。来るべき日のため、まずはトヨタイムズ放送部でボート競技の基本知識と米川選手の体験談を確認しよう!
毎週水曜日12:00からYouTubeで生配信しているトヨタイムズ放送部。次回(2022年4月20日)は、2週続けて開幕したスーパーフォーミュラとスーパーGTを特集する。森田キャスターによる密着取材の模様もお届けする予定。ぜひ、お見逃しなく!