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「継承すべきものは何か」新体制で本音の議論

2023.02.22

モビリティ・カンパニーへの変革は、労使双方で継承すべきものを理解してこそ。第1回の話し合いでは、豊田章男社長の13年間を振り返った。

変革へ、まだできていないことがある

速報記事で伝えたように、例年であれば4回目の協議(今回は3月15日に予定)に言い渡されるはずの賃金・賞与に関する回答が、初日のこの日に伝えられた。

佐藤次期社長が「話し合うべきことがたくさんある」と語ったように、労使で話すべきことに終わりはない。次回以降のテーマも踏まえ、会社側と組合側から最後にこう語られた。

河合おやじ

(2019年から)3年間で労使関係は大きく変わり、労使・相互信頼ので、共通基盤に立ち、年間を通じて全員で話し合い、経営会議のような雰囲気になってまいりました。

そして(豊田社長体制の)13年間で、現場も大きく変わりました。リーマン・ショック、品質問題、そのときは何をやっていいのかわからないと、現場で右往左往していたことを思い出しました。

今では急に工場が稼働停止になっても、自ら改善に取り組めます。

デジタル化では、若手が生き生きと目を輝かせて仕事をしています。さらに、私たちの力をより産業全体の貢献に向けて使おうとしています。

本日も、全トヨタ労連から伝えていただいたように、仕入先様のさらなる競争力向上に向けた課題は数多くあると思います。調達だけではなく、労使全員で取り組んでいきましょう。

最後に、4月からトヨタは佐藤次期社長のもと、新たな船出となります。本日、新体制でも本音の話ができたこと、安心いたしました。トヨタの強みである労使関係をさらに進化させてほしいと思います。

組合・西野委員長

この13年間で、本当にトヨタは変わってきたと思います。この間、豊田社長のもと、創業の原点をあらためて見つめ直し、大切にすべき価値観についても共通の認識が広がってきていると思います。

このことは今後、いかなる変化に直面しても大切にしていかなければならないと考えております。その上でモビリティ・カンパニーへの変革に向けては、トヨタで働く一人ひとりが自らの強みを生かし、そのときに最大限の能力を発揮することが必要だと思います。

このことを実現していくでは、これまでトヨタにできていてなかったもの、また、欠けていたものについて振り返りながら変えていかなければなりません。

産業全体の競争力向上と、トヨタで働く一人ひとりの最大限の能力発揮、仕事のやり方や働き方の変革に向け、引き続き議論をしていきたいと思います。

次回の労使協議会は、3月1日に開催される。

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