スーパー耐久シリーズを運営する新法人「スーパー耐久未来機構」が発足。その理事長にはモリゾウこと豊田章男が!? 新体制で描く"未来"とは?
日本のレースを世界に広げる想い
——アジアへのアプローチについて、具体的に考えていることがあったら教えてほしい。
草の根のレースをアジアに広めたいという夢を持つ桑山事務局長。アジアのモータースポーツ熱を肌で実感しているモリゾウ。
モータースポーツの未来を誰より願う2人がそれぞれ想いを語った。
モリゾウ/豊田STMO新理事長
アジアのモータースポーツ熱は、ものすごいものがあると思います。S耐の良さは「村祭り」。このカルチャーがアジアにもあると思います。
モータースポーツはヨーロッパが発祥で、私の世代は、そのモータースポーツ文化に憧れてきたと思います。今アジアでは、そのときのようなことが始まっている気がします。
まずは「アジアの中に富士があるぞ」「富士の先にはヨーロッパがあるぞ」というようにしていきたい。
モータースポーツの参加者は「他人より速く走りたい」「(表彰台の)一番高いところに行きたい」という気持ちがあると思うんです。
そういう気持ちに応えられる場、そして、世界に通じる道をつくってあげる。それこそが私の役割でもあるのかなと思います。
桑山STO事務局長/STMO新副理事長
自分で言うのもなんですが、S耐はここ最近、コースの中が安定しており、非常にクリーンで安全なレースが行われています。それはS耐のすごく良い点だと思います。
正直、ぶつかり合うレースもありますが、クルマを大事にしていく観点も必要だと思います。
このレースの運営方法をアジアの方にもわかっていただき、「新時代のレース」みたいなものをお見せしたいと思っています。
アジアの方、世界の方からすると、今までのレースとちょっと違うかもしれません。でも、これだけ多くのエントラントさんが走っている中で、いいレース、安全・フェアは、S耐ブランドの一つとして誇っていけるんじゃないかと思っています。
そういった部分もお伝えし、皆さんにどんどん参加していただける、楽しいレースをやっていけたらと思っています。