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S耐の外へと広がり始めた仲間づくり 最終戦富士

2023.11.28

今シーズンもスーパー耐久を通して増え続けたカーボンニュートラル社会実現に向けた仲間たち。カーボンニュートラルを「真剣に」、「楽しんでいる」仲間たちの姿を取材した。

S耐で日本初公開されたホンダのFCEV

ホンダはこの最終戦の会場で2024年に発売予定の「CR-V FCEV」を日本初公開した。このS耐最終戦の1週間前まで、東京ビックサイトではJAPAN MOBILITY SHOWが開催されていたが、そこでは公開せずに、あえてS耐の会場を日本初公開の場所として選んでいる。

このクルマは水素を燃料に発電するFCEVでありながら、充電もできるプライグイン機能も持ち合わせる。

ボンネットには、レース中にこの展示ブースを訪れたモリゾウのサインも入っている。サインの様子はトヨタ自動車の公式Xに投稿されている。

このように会場は、カーボンニュートラル社会の実現を目指す仲間がひしめき合うようにブースを構えていた。

なぜ、一緒にやろうと言う仲間が増えたのか

毎年、増えつづける仲間たち。ここまで広がった理由について豊田章男会長は社長だった2022年の入社式でこのように説明している。

豊田章男会長

とにかくやってみよう。そうして始まった挑戦の場は、少しずつ「人が集まる場所」になっていきました。始めたときには、想像もできなかったことです。

なぜ、一緒にやろうと言ってくださる仲間が増えたのか。

「水素でカーボンニュートラル社会を実現する」という志に共感してくださったことはもちろんだと思いますが、何よりも、私たちが「深刻なテーマ」を「真剣に」、「楽しんで」やっていたからだと思っています。

「人が集まる9か条」に、もう一つ追加するならば、「人は、嬉々としてやっている人のところに集まる」。これだと思います。

どんなことでも、楽しんでやる。当たり前に聞こえるかもしれませんが、会社で仕事をするうえでは、重要なことではないかと思っています。

この章男会長のことば通り、2021年のS耐で8社だったカーボンニュートラルの仲間づくりは2023年の最終シーズンで45社になった。

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