クルマのデザインを決めるデザイナー。クルマに含まれるさまざまな権利を保護する知的財産部。もっといいクルマをつくるために、日々奮闘する両者の間には、強い絆があった。
【インタビュー後に語られた絆】パートナー
竺原
あと、こういった場に呼んでいただいて、サイモンさんと一緒にインタビューしていただいて…。
服部
なかなか無い機会ですよね(笑)。
竺原
というのも、やっぱり(知財部は)発明者なりデザイナーのサポートをしていくという部署ですので、こういった機会を用意していただいたのは、ありがたいと思っています。
ハンフリーズCBO
サポートじゃなくて、パートナーなんですよ。
ヒエラルキーは全くなくて、たまたま私たちは形(デザイン)をつくっている。でもその形を意匠登録できていなかったら、もう出せないんですよ、世の中に。
これは非常に大事な話で、同じくこの形を実現するためには、良いエンジニアリングとか生産技術がないとできません。この形がうまくできていなかったら、販売も台無しになります。
だからみんな大きな大きなチームで、ただ役割分担が違うだけ。そういうことなんです。
最初の話に戻ると、会長の「次の道を発明しよう」。これはトヨタのグループも含め、ブランドの話も入っていて、非常に大きなメッセージだと思うんです。
一人の外国人として日本を見ると、歴史的にも日本人には発明スピリットが、すごくあると思うんです。
それはクルマだけではなくて、いろいろなところで感じます。(だから)もっと言うと「日本全体で一緒に頑張りましょう」ということも伝えたいなと思います。
クリエイター
ハンフリーズCBO
この(知財の)世界も一つのアートみたいなものだと思うんです。
エクセルの表に数字を埋めるのではなくて、彼らもクリエイティビティ(創造性)を使って、上手く登録してくれているんです。
私たちの意志を入れながら、他の会社が真似できないように(権利を守る)。それも本当に大事なところなんですね。だから(2人を見やって)彼らもクリエイターだと、本当に思います。
知財部の仕事は、私たちにはできないけれど、外から見ていると大変そうですが面白いなと、すごく思います。
インタビュアー
権利をどうやって守っていくか。そのためには、クリエイター目線も必要になってきますね。
竺原
意匠を出願する際、図面をどう書くかというところも非常に大事です。そのため、デザイナーに「大事なところはどこですか?」としっかり聞いて、それを図面に落とし込むということもかなり工夫が必要です。
ただ、それをやらないと権利としては(保護できないので)、意味がないものになってしまいます。
ハンフリーズCBO
2人とも非常にModest(控え目)ですが、すごいことをやっていますよ。
竺原・服部
(笑)
ハンフリーズCBO
(知財部のメンバーは)素晴らしいですよ、本当に。こういう話ができるのが嬉しいです。
2人とも本当に受賞おめでとう。
4月17日、都内で知財功労賞の表彰式が行われ、ハンフリーズCBOは「今後は車両分野にとどまることなく、未来のモビリティ社会の実現に向け、社会に一層貢献してまいります」とコメントを出した。
デザインと知財部、今もそれぞれの場で、互いに連携し合い、もっといいクルマづくりが進んでいる。