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世界で戦う松山英樹が感じた「世界で勝つために必要なこと」

2024.12.27

トヨタアスリートとして10年以上、世界を舞台に活躍してきた松山英樹選手。トヨタイムズスポーツとして、初めてとなるインタビューが実現した。そこで語られた勝つために必要なこととは?

2013年12月にLEXUSと所属契約を結び、それから10年以上、世界を舞台に活躍しているプロゴルファー松山英樹選手。

この松山選手が未来を担うジュニア世代のゴルファーに自らの経験を伝えたい。そんな思いで2023年より開催されているのが、「Play Golf with Hideki Matsuyama」と銘打ったゴルフレッスンだ。

東京都内ゴルフ練習場で12月14日に行われたレッスンには、全国から集まった19人のジュニアゴルファーが参加したジュニアレッスンの後、松山選手にトヨタイムズスポーツの森田京之介キャスターがインタビューした。

インタビューは、2024年10月12~13日に富士スピードウェイで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権Rd.6-7の会場で限定販売されたお茶。「モリゾウ、森を飲む」をテーマしたMORIZO TEAを前に二人の会話が始まった。

モリゾウからの「世界で共に戦おう」という言葉

森田
今日は寒かったですけど、レッスンいかがでしたか?

松山選手
若い力っていうのをまざまざと見せつけられて、僕もすごく刺激になったんで楽しかったです。

森田
モリゾウ(豊田会長)さんと最近会ったそうですが、どんな会話をされましたか?

松山選手
会話の内容はお話できないですね(笑)

森田
モリゾウさんとは松山さんがLEXUSと契約されたときに 「世界で共に戦おう」というメッセージがあったと聞いていますが、そのときどんなふうに思ったか覚えていますか?

松山選手
当時思ったのは「僕でいいのかな」っていうのが率直な感想でした。でも、こんな光栄なことはないと思うので本当に頑張ろうと身が引き締まる思いでした。

森田
それから10年以上経って、「共に世界で戦おう」ということで、モリゾウさんはトヨタ自動車の社長、会長として戦ってきましたが、松山さんも世界で戦ってきたと思いますが、この10年ちょっと振り返るとどうですか?

松山選手
(豊田会長は)上手くいっているときだけではなく悪いときも、ずっと熱くサポートしていただいて、すごくありがたかったです。

その一つの形としてマスターズというメジャー選手権で勝てたということは、すごく嬉しかったです。

この前、豊田会長にお会いしたときには、(ゴルフの4大大会を)全部獲らなきゃいけないという話もさせていただきました。

「この10年を飛び越えていくような活躍を期待しているよ」と言っていただいたので、本当に頑張りたいと思っています。

世界で戦うということ

世界を舞台に10年以上戦う松山選手。想像していた未来とのギャップや日本を代表して戦うという厳しさについて、このように話した。

森田
世界の舞台で戦うということは10年前に想像していたものと、実際に戦ってみた違いというのはありましたか?

松山選手
最初の何年間は上手くいくことが多かったので、10年後にはもっと上に行っているんじゃないかというところと、最初の「共に戦おう」って言われたときは、やっていけるのかという心配もありましたし、どっちの気持ちもあるので、頑張った10年だったかなと思います。

これを励みにもっともっと頑張りたいなと思います。

森田
世界で戦うことは松山さんにとって、どんなチャレンジでした?

松山選手
初めてマスターズに出たときに この舞台で戦うんだっていう強い気持ちが芽生えたんで、それが世界に挑戦していくというか戦うという感覚なのかどうかわからなかったんですけど、今思えばそういう感覚だったのかなと思います。

マスターズに出たときに、そういう気持ちになっていてよかったなという思いは強いですね。

森田
そのとき自分は“日本人”として世界で戦っているという意識が強いのか? それとも全然違う感覚があるのですか?

松山選手
やっぱり、日本人として戦っているという気持ちもすごくありました。ただ、そうやって思っていると勝てないんじゃないかという葛藤もありました。

でも、やっぱり日本を代表して、PGAツアーで頑張っているので、そこの壁を越えていかなきゃいけないと思っています。

森田
マスターズで勝つまで行って、世界で戦うではなくて、世界で勝つために必要なことについて答えが出たりしましたか?

松山選手
答えはないんですが、準備すること、自信を持つこと、それを誇りに思うことかなと思っています。

準備するということは結果がどうであれ、その準備に100%注げたかというのがすごく大事だと思います。

それを「あれをしておけばよかった。これをしておけばよかった。」と考えるよりは、誇りを持って、また次のトライをすればいいと思います。それを早く結果に結びつけることが大事だと思っています。

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