本業とは関係ないように見える取り組みを紹介する「なぜ、それ、トヨタ」。今回は子どもたちと災害復旧支援?
ボランティアは自分のためにもなる?
菖蒲晃也(計測・デジタル基盤改革部)
現地で汗をかきながらお手伝いしてみると、感謝の言葉をいただけたり支援ノウハウも学べます。いつか自分が被災したときのスキルを身に付けることにもなるんです。
子どもたちのボランティアリーダー 優生くん
困っている被災者のために「何かやりたいね」と、夜中まで友だちと作戦会議をしました。でも、子どもだからお金は稼げないんです。
だから、村で自分たちがつくったおにぎりやレモネードを売り、売上の9200円を募金したのが最初です。地震から2週間後にはお父さんに能登に連れて行ってもらって団体に寄付しました。現地ではおかゆを届けただけで涙を流して喜んでもらえました。
想いを強くした優生くんは、北相木村に帰ると、村をあげてチャリティに協力できるよう村長に直談判したという。役場に行く際は緊張で足が震え「一緒について来て」とお母さんを頼った。ほほえましいエピソードだ。
村長からは、「村営放送で募金の声掛けをしよう」と提案され、一気に活動が拡がった。次々と行動を起こす子どもたち。被災地ではどのようなことを心掛けているのか。
琴乃介くん
80歳のおばあちゃんに「私は平気」と言われると、もっと求められていることをしなきゃと感じます。相手の気持ちを考えて言葉を選ぶことも大事。
あと、心のケアも大事だけど、家の中が泥だらけで住めない状況だから、今後は力仕事でもお手伝いしたいです。
ボランティアをする中で、地元の子と友だちになれたという。その友だちが、自身も被災した礼之進くんだ。
礼之進くん
家が壊れて多くの友だちが引っ越しちゃったけど、町に来たボランティアの中から友だちができて嬉しい!地震のときは神社の灯篭が倒れて怖かったけど、地域のために何かしたくて、僕もみんなとボランティアをするようになりました。
支援団体のメンバーはこう答える。
Team Japan 河辺輝さん
高齢化で子どもが少ない上に、震災でさらに少なくなりました。そんな中、子どもたちが手伝いに来ることで、おじいちゃんやおばあちゃんが心から喜んでくれるんです。
子どもたちにしかできない支援もある
宮崎麗子(生産部品物流部)
子どものボランティア参加は教育にもすごくいい。友だちの活動報告を聞いて、自分と違った考えも知れるので大きな学びになります。「やりたいことを言葉に出し、行動する」そんな大事なことを子どもたちに教えてもらいました。
菖蒲晃也(計測・デジタル基盤改革部)
子どもたちがいるだけでその場が明るくなる。これは大人には真似できません。仮設住宅で「花の水やりをしましょうか?」と話しかけていて、大人はなかなか思いつかない発想で感心しました。新たな視点を持つことができました。
被災者視点ではこんな声も。
輪島市社会福祉協議会 元職員 田中さん
仮設住宅にいると本当に運動不足になるので、外に出る機会をつくってくれた子どもたちに感謝します。いつもと違う刺激で楽しいし、やっぱり人と人とのふれあいってすごく大事。輪島の人たちの精神的な支援、気分転換になっていると思います。
この活動を通して、この子たちが大きくなったときにも、支援することの大切さをきっと忘れないと思いますよ。
ボランティアの現場にあったもの。
それはお互いが学び合い、成長し、困っている人の力になろうとみんなで前を向こうとする人間らしい姿。
能登には困っている人がまだたくさんいる。だからこそ汗と泥にまみれた地道な活動は続くのだ。