「町いちばん」を最前線で支える仲間たちに伝えた「ARIGATO」。豊田章男会長が声を震わせ伝えた想いとは?
I want to thank you. From the bottom of my heart.(“ありがとう”を伝えたいのです…。心の底から)
豊田章男会長は声を詰まらせながら言葉を紡ぐと、会場からは温かな拍手が起こった。
世界中の販売店や取引先、投資家、自治体関係者らを招いて、感謝の気持ちを伝えるイベント「WORLD ARIGATO FEST. 2025」が12月、都内と富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開かれた。
招待客らは、都内の会場周辺でレクサスのラグジュアリーヨット「LY650」に試乗したり、「e-Paletteマルシェ」と題したエリアでC+walkを体験。e-Paletteは、送迎から模擬店までさまざまな形で活用されていた。
マルシェには豊田会長も登場。招待客をおもてなしするために、たくさんのスタッフが奔走していると聞き、「『モリゾウが見て回ったところに、行ってみようか』とゲストも思ってくれるのでは」と予定外のPR役を買って出た。
“空のモビリティ”Joby S4*の展示では、初めてシートへ。座り心地はいかに?
*ヘリコプター、ドローン、小型飛行機の要素を合わせた次世代電動航空機
その後のビジネスミーティングには、佐藤恒治社長らも登壇した。冒頭の豊田会長のメッセージも、その中で伝えられたものだ。
30年、50年、70年と長きにわたってパートナーシップを築いてきた会社に贈呈されたのは、輪島塗の表彰楯だった。2024年に発生した能登半島地震と豪雨。被災地には、いまだにその爪痕が残る。
現地を訪れた宮崎洋一 副社長が、表彰楯制作を依頼した狙いを語った。
富士スピードウェイでは、開発中のクルマだけではなく、水素グリルや生成AIロボット「豊田AI型」、Joby S4のデモフライトなどが披露された。
世界中のお客様と向き合い、最前線で「町いちばん」を体現するディストリビューターらへの感謝を、言葉とモビリティとド派手な演出で表した一大イベント。笑顔で交わす「ARIGATO」に、さらに強くなった絆を感じられるはずだ。
ニュースに先行して公開された「声だけのトヨタイムズニュース」も「WORLD ARIGATO FEST. 2025」特集。イベントを終えたばかりの豊田会長が、込めた想いや現場でのエピソードを解説する。