宇野昌磨と本田真凜がトヨタ所属の選手としてアイスダンスチームを結成した。見据えるのは4年後のオリンピック出場。会見で何を語ったのか。
やるからには勝ちに行きたい
これからはトヨタ所属の選手となるということで、トヨタアスリートの“お父さん”豊田章男会長にも報告。
「やるからには勝ちに行きたいです」。会長にそう決意を表した本田。初めてトヨタ所属の選手となった訳だが、トヨタアスリートはみんな“負け嫌い”。気持ちはすっかり一員になっているようだ。
トヨタイムズスポーツキャスターの森田京之介が、改めて今回の挑戦がどういったものになるのか聞いた。
本田
私も昌磨君のスケートが本当に好きで、魅力的なスケートをする選手です。私も負けないように頑張っていきたい。
お互いに高めあいながら、やるからには勝てる状態で試合に出たいということで、24年の10月から準備期間を設けて、競技と向き合ってきました。
試合に出るからには勝ちを目指していきたいです。
宇野
もっともっと(本田の)素晴らしさを、僕がパートナーであることで、引き出して、見せられるように、1人ではなく2人で強い気持ちを込めて練習していきます。
もちろんいい結果も目指します。勝ちにも行きます。
最善を尽くして覚悟をもってやりますが、そこに2人が楽しいと思えるように、観ている人も楽しかったり面白かったり感じていただけるスケーターであり、人間性でいられるように、日々精進していきたいと思います。
【ここから質疑応答】オリンピックのイメージは?
この日、会見場となった東京・日比谷の「LEXUS MEETS...」には多くのメディアが集まった。(24年に宇野が一度競技を離れる会見を行ったのも同じ場所だ)
質疑応答では、こんなやり取りがあった。
――オリンピックはどんな場所、どんなイメージを持っている?
宇野
僕はオリンピックに特別な想いを持たず、1つの大会だとずっと言ってきました。
その想いは変わっていませんが、アスリートとして競技に挑戦するからには、一番大きな目標を掲げること(が大事)。1人ではなく2人だからこそ、共通の認識にし、明確にして進んでいった方が楽しいと思います。
シングルの時よりも意識して挑戦すると思います。
本田
スケートを始めた時に一番に思った目標が「オリンピックを目指したい」でした。
引退の時に「思い残すことはない」と言い聞かせて、社会に出て何をしなければいけないのか(考えていました)。
そんな状況から、この道を選択した自分に「良かった」と思ってほしいので、そのために自分自身も頑張ります。
オリンピックに出ると掲げて挑戦するので、そこ(オリンピック)は叶えるべき場所であるし、必死に叶えていかなければならない目標です
――今秋に向けてプログラムはできているのか?
宇野
シングルとは大きく違って、毎日新しいプログラムをつくるかのように更新しています。
男性女性の位置を変えたり、そもそも技を変えたり、曲も変えている毎日です。
まだ私たちも「こんなにアイスダンスとシングルは練習の仕方が違うのか」と勉強しています。
競技のルールも(シングルと)違いますが、少しずつ形にしていっているので、競技会で見せるのが楽しみです。
――アイスダンスをやろうとした時に報告した人は?
宇野
僕はそういうことを話す人がいないですが、ステファン(ランビエール)*には伝えました。
*シングルの現役時代のコーチ。
ステファンも(「Ice Brave」が)ショーにしては、(2人が)ガチだったので、何となく気づいていたとは思います。
本田
(振付師やコーチ以外だと)家族は昔から切磋琢磨してきたり、いろんなことを理解してくれているので伝えました。
宇野
家族にも伝えていなかった…。
本田
(笑)
ちなみにチーム結成に当たり「チーム名を決めないと」となった2人。ファンから呼ばれている「しょまりん」に決まったそうだが、本田の家族もこの呼び方をしているそう。
「(アイスダンスは)シングルと違って、映像を見てタイミングがそろっているか確認を繰り返すのですが、(家族が)深夜の練習でも撮影係として付き合ってくれて、本当に感謝しています」と本田。
メディアからは他にも、26年ではなく30年のオリンピックを目指す理由や、eスポーツ選手でもある宇野が、どのように二刀流をこなすのか、といった質問もあった。
この日の会見は、こちらから見ることができる。宇野と本田が互いの印象を語っているインタビュー映像などもあるので、ぜひフルバージョンもご覧いただきたい。