トヨタイムズスポーツ
2026.05.22
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宇野昌磨・本田真凜、アイスダンスチーム結成 再び勝負の世界へ

2026.05.22

宇野昌磨と本田真凜がトヨタ所属の選手としてアイスダンスチームを結成した。見据えるのは4年後のオリンピック出場。会見で何を語ったのか。

かつてフィギュアスケートのシングルスケーターとして戦ってきた宇野昌磨と本田真凜。今度はアイスダンスでチームを結成し、2030年のオリンピック出場を目指す。

既にスケート連盟に選手登録済みで、2人は今秋にある日本選手権の予選会から競技に本格参戦する予定。宇野と本田はトヨタと所属契約を結び、トヨタが活動をサポートしていく。

本田は2024年1月、宇野は同年5月に、シングルスケーターとしては勝負の世界を退いた。今回の決断に至った背景には何があったのか。会見の様子をお伝えする。

きっかけは宇野からの誘い

2016年からの4連覇を含む6度の全日本選手権制覇、18年の平昌オリンピックで個人銀、22年の北京では個人銅、団体で銀メダルを獲得。さらには22年、23年の世界選手権連覇を果たした宇野昌磨。

本田真凜も2015年ジュニアグランプリファイナルで銅、翌16年の世界ジュニア選手権で優勝を飾るなど、シングルスケーターとして世界で活躍してきた2人。

シングル引退後、宇野がプロデュースしたアイスショー「Ice Brave」で、2人はアイスダンスに取り組んでいるが、競技挑戦を決めたのは、このアイスショーの練習が本格化する前の24年の10月だった。

引退会見では「やり切った」「未練はない」と語っていた宇野だったが、宇野から本田へ「アイスダンスでオリンピックに出ないか」と声をかけたという。

一度勝負の世界を離れたことで何が見えてきたのか。そして次に選んだ道が、なぜアイスダンスだったのか。2人は会見でこう話している。

本田

シングルをやり切ったと心から思っていました。過去を振り返っても「この時期に戻ってやり直したい」という思いが無いくらい、その時その時の全力で競技に向き合ってきました。

現役を引退してから「スケート選手だった自分よりも、スケート以外のところで自分を認めてもらわないと」と必死に次のステップへ踏み出して、10年先まで計画を立てていたところでした。

ですが、本当に今やりたいこと、やるべきことは何なのかをよく考えた時に「スケートで、まだ叶えないといけないことがあるんだ」と感じましたし、昌磨君とだったら実現できると思いました。

宇野

「アイスダンスをやらないか?」と誘った時、最初はどう捉えられるか分かりませんでしたが、こうして承諾してくれた。

もちろんアイスショーで皆さんに観ていただけるのは嬉しいことですが、競技という場は、2人ともやってきたからこそ、僕たちしか知らない部分があると思います。

また、競技だからこそ、より多くの世界の人たちに観てもらえる。(競技の世界は)そんな場所であり、他の誰でもなく僕が(本田の)隣でやりたかった。

またオリンピックを目指したいという熱量を、自身の中に感じられたので楽しみです。

「ペア」と異なり、1回転半以上のジャンプが禁止されているなど「アイスダンス」では、ステップといったより高い表現力が要求される。小さい頃から本田の表現力を見てきたからこそ、宇野は本田とのチームでアイスダンスに挑む気持ちが芽生えてきた。

「Ice Brave」は、当初から競技要素を組み込んだ演目になっていたという。会見では、アイスダンスに向き合う2人の軌跡も紹介されている。

本田はアイスダンスを「全く新しい競技をしている感覚」と語る。シングルと異なり2人で体の使い方やスピード、リズム感を合わせていくところからのスタートだった。

宇野はアイスダンスでは、いかに2人がミスなく演技できるかが重要と説明するが、大変な練習も2人だからこそ乗り越えられるとも感じている。

これまでもトップスケーターとして互いに高めあってきた2人。VTRでは、アイスダンスの聖地、カナダ・モントリオールでの練習風景も流れたが、その時のインタビューで2人は、お互いについてこのように語っている。

宇野
僕は真凜のスケートをすごく昔から見ていて、時には同じ楽曲を使用することもありました。

嬉しいというよりも、同じ楽曲を滑ることはハードルが高いなと思ってしまうくらい、リスペクトしていました。

僕にはできない表現力を持っているスケーターだなと思っていましたし、僕を一番近くで支えてくれていたお母さんにも、そう言われるくらい誰もが認める素晴らしいスケーター。

本田
1人で滑っている時の、昌磨君の120%くらいで動く力強さが、私はすごく好きで、2人で滑っている時も、この120%をどうしたら私も出せるのだろうというのは「Ice Brave」でも演技を見ながら思っていました。

力強い動きやスピード感も、本当に(私に)気にせず全力でやってほしいので、基礎の練習から、そのスピードについていけるように、なんなら越せるように思っていました。

今はなるべく昌磨君がそのまま全力でできるように、特に意識している感じです。

VTRが終わり「どれだけ真凜がすごいかは、僕が一番知っているし、皆にそれを伝えたい。そういう想いがあったからアイスダンスに誘う決断に至った」と宇野。

シングルの時からどれだけ本田が努力してきたかを伝えるために「僕がゲームをしている時間もアイスダンスについて勉強してくれている*」と説明すると、本田も苦笑い。
*宇野は5月プロeスポーツチームに加入している。

「してください、勉強(笑)」と切り返す場面もあった。

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