トヨタイムズスポーツ
2025.12.17
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高岡組立部がV5! 社内駅伝の真剣勝負とトヨタイムズスポーツ2年目の挑戦

2025.12.17

日本最大級の社内イベントとの呼び声が高い、トヨタの社内駅伝大会を特集。注目はV5を狙う高岡組立部と30年ぶりの優勝を狙う元町組立部の戦い。2年目となるトヨタイムズスポーツチームはフレッシュなアスリートで挑む!

12月12日のトヨタイムズスポーツは、日本最大級の社内イベントとの呼び声が高い、トヨタの社内駅伝大会を特集した。

社員たちが真剣勝負で競う「ロングの部」の優勝争いと、トヨタイムズスポーツチームとしての2年目の挑戦に注目。熱い走りを見せた新人アスリートの中から、2026年の主役が生まれる?

海外を含む3万人が来場、77回目の伝統の駅伝

師走を迎え、駅伝の季節が到来した。社会人や学生の大会の前に、トヨタといえばまずは社内駅伝! 12月7日にトヨタスポーツセンターで行われた「HURE!フレ!駅伝」は、1947年に始まって今年で77回目を迎える伝統の社内イベントとして親しまれている。

参加したのは、海外の事業体も含む439チーム。来場者は昨年の2万人から3万人へと増えた。“ガチ勢”が走る「ロングの部」や「女性の部」「シニアの部」のほか、「ふれあいの部」よりも少し本気で走りたいチームに「一般の部」を新設。

社内の催しの枠を超えた、その規模の大きさは、開会式に聖火ランナーが登場して聖火台に点灯することからもわかる。今年はエアレースパイロット室屋義秀選手が、豊田市の空に飛行機でトヨタマークを描いた。

今回初参加する竹中七海アスリートキャスターと、昨年走った森田京之介キャスターによるコース紹介は14:00から。1周2.8km、高低差38mのコースをちゃんと歩いてリポートしているため、今年は謎のモーター音は聞こえない。

島仲湊愛の飛躍に続け、ルーキーらが参加

トヨタイムズスポーツが社内駅伝を取材するのは4回目だが、昨年からはチームを結成し、自らが競技者として参戦している。今回はメンバーが一気に若返り、7人の平均年齢は23歳。アンカー(7区)を務める元フェアリージャパン(新体操日本代表)の竹中キャスターのほかは、全員が現役のアスリートだ。

メンバーは、硬式野球部から高尾響投手(1区)、村上凌久投手(3区)、大栄陽斗投手(5区)。女子ソフトボール部から成瀨結衣投手(2区)、小林楓選手(4区)。昨年に続いての出場が、パラ陸上短距離の石田駆選手(6区)で、監督はショートトラックのオリンピアン、寺尾悟さんが務めた。

高尾投手と村上投手が高卒ルーキーで、成瀨投手と小林選手も大卒の新人。大栄選手も2年目だ。フレッシュなメンバー構成になったのには理由があり、それは昨年に参加した女子ソフトボールの島仲湊愛選手の存在が大きい。

唯一のルーキーとして前回の6区を走った島仲選手は、12分50秒というタイムに「この冬鍛えなおします」と悔しさをにじませていたが、今シーズンは大車輪の活躍。レギュラーの座をつかんで西地区の首位打者に輝き、ダイヤモンドシリーズでも本塁打を放って日本一に貢献した。

トヨタの社員としてトヨタイムズスポーツチームで走ることが、翌年に飛躍するための登竜門になろうとしている。今回のメンバーの中から、来シーズンの主役が生まれるかもしれない。

トヨタイムズを見て参加した選手も

もう1つの2026年の主役候補が、「ロングの部」の優勝チームだ。トヨタイムズのテレビCMでは、ここ2年の優勝シーンが大きく映し出されており、今年のゴールテープを切ったアンカーもクローズアップされる可能性が高い。

その王座をゆるぎないものにしてきたのが、高岡組立部の存在だ。昨年も圧倒的な強さで4連覇を達成した。対抗馬がこの3年で台頭してきた元町組立部。この2チームがバチバチのライバル関係となるが、他のチームも虎視眈々と高岡組立の牙城を崩そうとうかがっている。

V5を狙う高岡組立の注目選手は、40歳になった1区の清水文晶選手。若手からは宮川春晃選手が4区に抜擢されるなど、選手層も厚い。中露誠士監督は「メンバーも仕上がっているんで、確実に作戦通りに行くかなと思っています」と語る。

30年ぶりの優勝を目指す元町組立は、双子の成田元気選手と勇気選手が健在で、それぞれ7区の走者とアンカーを務める。1区の新地司選手はスバルから出向中の助っ人で、4区の木村空選手は2年前のトヨタイムズを見て、先輩たちに憧れてチームに加わったという。

高岡組立部が5連覇、2位に元町組立部

社内駅伝の当日の模様は、約17分のVTR18:02から。ロングの部の模様と、トヨタイムズスポーツチームが参加したふれあいの部を、同時並行でまとめている。

河合おやじ(河合満エグゼクティブフェロー)の号砲で始まったロングの部は、2区でトップを奪った高岡組立部が、徐々に2位の元町組立部との差を広げていく。最終的には1時間25分36秒のタイムで優勝し、元町組立部に1分半近い差をつけた。

アンカーの寺嶋誠二は、5本の指を広げて5連覇をアピールしてのゴール。「負けられないですよ、これだけは。高岡組立がナンバーワンなんで。 僕は10(連覇)いって引退したい」と語っていた。

その他の部門は、女性の部がトヨタ工業学園、シニアの部が高岡シニア、一般の部がTMNA(北米)、ふれあいノブはTMMIN(インドネシア)が制している。

初挑戦、竹中七海のタイムは?

トヨタイムズスポーツチームも順調にタスキをつないでいったが、走り終えたばかりの選手たちはさすがにしんどそう。竹中キャスターからのインタビューに、高尾響投手は「ちょっとヤバいですね」、村上凌久投手は「練習よりキツいっす」と息を切らしていた。

笑顔で走っていた小林楓選手は「応援してくださる方のパワーって、ものすごい力になるなと改めて感じました」。選手にとってはタイム以上の収穫があったようだ。

そして、「やる気100倍」で臨んだアンカーの竹中キャスター。苦しそうな顔でフィニッシュし、「前をつないでくれた選手にインタビューのマイクを向けたんですけど、酷なことをしたなと思って」と声を絞り出すと、チームメートらの笑いに包まれた。

竹中キャスターのタイムは15分27秒で、目標である昨年の森田キャスターのタイム(13分37秒)には遠く及ばなかった。ごほうびに希望していたニュルブルクリンク取材の夢は今回叶わず、画面にはなぜか一人だけPB(自己新記録)と悲しく表示されていた。

運営の支えで細かなタイム計測も実現

視聴者が気になるところは、1年前に今回も出場すると宣言していた(11:41~)にもかかわらず、メンバーから漏れていた森田キャスター。本人によると「戦力外通告」とのことで、今年は取材中も余裕の表情を見せていた。

竹中キャスターから次回はどうするかを聞かれ、返答を濁しながらも、最後には「来年は走ります」と宣言(40:42~)。映像が記録に残ってしまい、「高みの見物でリポートしているだけだと、ちょっと偉そうだもんね」と諦めていた。

今年のトヨタイムズスポーツチームは記録を約2分も縮めたが、順位は69位から66位へとわずかな変化。アスリート中心のメンバーで臨んだのに対して、大会全体のレベルの高さがうかがえる。

そして、森田キャスターは「これだけ(の人が)参加して、みんなタイムを普通に発表しているじゃないですか。 これは、ちゃんと計測できる仕組みが整ってこそ。 運営の方々の支えがあって、この国内最大級の社内イベントが成り立っています」と指摘。関係者らをねぎらった。

来年のチームのメンバー選考、そして今年参加したアスリートたちの活躍を楽しみにしたい。

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2025年12月19日)は、元日に開催されるニューイヤー駅伝を特集する。前回は連覇を逃した陸上長距離部は、2人の選手が2028年のロサンゼルス大会への挑戦権をかけたMGC出場を決めるなど好調で、王座奪還への期待が高まる。若手の田澤廉選手、鈴木芽吹選手、湯浅仁選手、吉居大和選手を竹中キャスターが直撃し、選手たちのキャラクターも深掘りする。ぜひ、お見逃しなく!

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