トヨタイムズスポーツ
2023.12.13
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元気と勇気が絶対王者を追い詰める! 伝統のトヨタ社内駅伝に新しい風

2023.12.13

社内イベントとは思えないほど盛り上がるトヨタ伝統の「HURE!フレ!駅伝」が今年も開催! 下馬評の高い、高岡組立部と元町総組立部に注目しながら熱戦の模様をお伝えする。

12月8日のトヨタイムズスポーツは、今年で75回目を迎える社内駅伝大会「HURE!フレ!駅伝」を特集した。社内イベントとは思えない規模の伝統行事には、海外事業体も含むトヨタの各部署が威信をかけて参加。番組が注目した2チームも想像以上のデッドヒートを見せ、一流アスリートも顔負けの本気の走りと応援が繰り広げられた。

三好南穂も驚いた、1万人以上参加の社内イベント

まず最初に断っておきたいのが、これが年1回の社内行事だということだ。1947年に始まった社内駅伝は、コロナ禍を経て昨年は3年ぶりに開催。今年は海外事業体15チームを含む340チーム、計1万2000人が参加した。

「こんな社内イベントがあるのかとびっくりしました」と感想を語るのは、初めて観戦した三好南穂アスリートキャスター。大会前日、会場のトヨタスポーツセンターで「実際に私が走って皆さんに紹介したいと思います」とリポート。カメラを手にスタートし、アップダウンに富むコースの映像が紹介されたのだが……。番組を見ていた視聴者からは「ほんとに走った?」「またモーター音聞こえる気が…」などのコメントが相次いだ。疑惑の試走リポートは10:04から。

森田京之介キャスターも「デジャヴかな…去年同じことを僕やった気がするんですけど…」と怪しむ。「去年の駅伝大会特集をご覧いただければ」と真相は明らかにされなかったが、この2人にまさかの結末が待っていたとは……。

絶対王者の高岡組立部、昨年2位の元町総組立部に注目

社内駅伝の花形であるロングの部で、3連覇を目指すのが高岡組立部。最近の5大会でも優勝3回、準優勝2回と圧倒的な強さを誇る。

番組が事前取材したのは、10月に高岡工場で行われた駅伝大会。高岡組立部チームは順当に優勝したのだが、この時点で106チームが出場しているのには驚くばかりだ。清水文晶選手は「歴代ずっと30代が引っ張って、若い衆が『いつか抜いてやる』と。その流れがあるからこそ連覇できている」と話す。

高岡組立部の選手たちが一様にライバル視するチームが、昨年は約80秒差で2位だった元町総組立部。選手の平均年齢が20代半ばで、急激に力をつけてきている。

チームを牽引するのが、成田兄弟。1区を走る元気選手と、アンカー(8区)の勇気選手は双子だ。元気選手は「どの区間も自信持ったメンバーをそろえてるんで、勝つ気しかないです」と、昨年を上回る自信を見せていた。

佐藤社長が次回大会への参加を宣言

大会当日の12月3日。早朝に各地からのバスが会場に到着する。高岡組立部と元町総組立部の両チームも準備万全だ。

開会式では、佐藤恒治社長が「来年は何らかの形で、来賓ではなく、皆さんと一緒に参加者としてここに立ちたいと思います」と次回の出場を宣言。優勝旗の返還に続き、聖火リレー、聖火台に上っての点火が行われた。

優勝候補の2チームがデッドヒート

河合おやじ(河合満エグゼクティブフェロー)の号砲で始まったレースは、1区で元町総組立部の元気選手も高岡組立部の清水選手も順調な走りを見せる。スタートは22:48から。

元町総組立部が2区でトップに立つが、高岡組立部も追い上げ、4区から5区へのたすき渡しは同時という白熱した展開に。森田キャスターの現場実況もヒートアップする。

5区でいったん離されたのを抜き返した元町総組立部の内山瑞貴選手は「走りながらチームのことを思い出して、勝ててよかった」、高岡組立部の的場光星選手は「抜かれて悔しいんですけど、残りの区間の選手が一番になってくれることを祈って応援したい」と語る。インタビューを終えた2人が笑顔で握手するのも素敵なシーンだ。

6区で再逆転した高岡組立部は、7区の寺嶋誠二キャプテンが差を広げる。アンカーの荒生貴輝選手にたすきをつなぐと、そのままトップを譲らず、見事に3連覇を達成した。

タイム差は19秒、選手たちの泣き笑い

ゴールテープを切った荒生選手は「振り返るとV7の時代があったり、諸先輩方が受け継いできたたすきがある。しっかりこの後継いでくれる若手を育てていきたいと思います」と笑顔を見せる。

元町総組立部のアンカーの勇気選手は、ゴール後に号泣。「みんなで1年頑張って良かったなと思って、ちょっとうれしくて泣いちゃいました。チーム一丸となってレベルアップしてリベンジしたいと思います」と語った。

両チームの順位は昨年と同じだが、タイムは19秒差と約1分縮まった。4連覇か、3度目の正直のリベンジか、それとも他のチームが台頭するのか。来年に向けて、すでにレースは始まっている。

森田キャスターもカメラ目線で出場宣言

選手たちの疾走に刺激を受けたのか、閉会式後に競技場をジョギングする人たちがいた。佐藤社長をはじめ、上田達郎執行役員、新郷和晃執行役員、東崇徳本部長といった面々だ。

それを見た森田キャスターが「来年が楽しみになりました」と話しかけると、佐藤社長が「一緒に走ったっていいんだよ、トヨタイムズチームも」と返す。「え、ちょっと待ってください」と戸惑う森田キャスターに、 新郷執行役員が「トヨタイムズチームの意気込みをどうぞ!」。観念した森田キャスターは「執行チーム倒します!」とカメラ目線で宣言してしまった。

来年コースを走る選手の候補として巻き込まれたのが、近くにいた三好キャスター。森田キャスターと同様に、疑惑の試走をおこなった因果応報なのかもしれない。閉会式後のやり取りは38:35から。

実際に今回の社内駅伝でも、試合では走らないアーチェリーの武藤弘樹選手や、バスケットボール部OBの正中岳城さんら、現役アスリートや元選手たちが多く出場している。アスリートも役員も、誰もが同じ舞台で走ることができるのが社内駅伝の魅力。1年後も楽しみだ。

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信してるトヨタイムズスポーツ。次回(2023年12月15日)は、視覚障がい者柔道(パラ柔道)を特集する。先日の柔道グランプリで銀メダルを獲得し、パリへと一歩近づいた半谷静香選手がスタジオ生出演。お見逃しなく!

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