トヨタイムズスポーツ
2024.12.18
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「アスリートの気持ちがちょっとわかった気がする」社内駅伝参戦記

2024.12.18

日本最大級の社内イベントと噂される、トヨタの社内駅伝大会「HURE!フレ!駅伝」を特集。今年はトヨタイムズスポーツチームも初参戦! 高岡組立部と元町総組立部の戦いにも注目が集まった。

12月13日のトヨタイムズスポーツは、トヨタの社内駅伝大会「HURE!フレ!駅伝」を特集した。日本最大級の社内イベントと噂される、年末恒例の社内駅伝を伝えるのは3年目。今回はランナーの走りや支える人たちの想いを伝えるだけでなく、森田京之介キャスターらがチームを結成して初参加! メダリストや現役選手を含む強力布陣で、熱い戦いへと挑んだ。

「社内イベントの規模じゃない」伝統の駅伝大会

1947年から続く伝統の社内駅伝。12月8日に行われた第76回大会には、4つの部に計405チームが参加。会場のトヨタスポーツセンターには早朝から約2万人が集まった。

社内駅伝の規模の大きさと本気度は、過去2年の番組でもたっぷり伝えてきた。2023年の放送では、運営する側のこだわりや本格的なトロフィーの製作、昨年の放送では高岡組立部と元町総組立部による激しい優勝争いをクローズアップした。

それでも視聴者からは「毎年思うけど、どう見ても社内イベントの規模じゃない」と驚くコメントも。昨年の優勝ゴールシーンは、トヨタイムズのテレビCMにも採用された。過去2年の特集のダイジェストは8:44から。

特集冒頭、謎の自信を見せるアスリート森田京之介

「甘えはゼロ。それがトヨタ社内駅伝。この本気を我々は2年間伝えたので、刺激を受けて。身をもって自分たちで走る方も体験して、現地現物しないとダメだなということで、私も今回ランナーとして参加しました」

実際に走った経緯をそう話す森田キャスターは、特集が始まると三好南穂アスリートキャスターにMCを任せ、ゲストの席に移動。スーツからトヨタイムズスポーツチームのユニフォーム姿に変身し、「やり切るっていいですね。今日はランナーですよ」と自分がアスリートであることを主張していた。

その表情はドヤ顔かと思いきや、いつもより精悍で引き締まって見えなくもない。「次の日は体バキバキかと思ったら、そんなこともなくニューイヤー駅伝の取材に行けました。トップ選手の走りを見て、一段と刺激を受けたなって感じです」と謎の自信に満ちている。

現役・OBアスリートらによるドリームチームを結成

駅伝のコースは、1周2.8km。ランナーは1区間で基本的に1周するが、鬼門は38mある高低差。アップダウンが激しく、序盤の登り坂で心を折られてしまう。

より本気で走るチームが競う「ロング」の部の参加チームでは、3連覇中の高岡組立部が、若手の成長株を迎えて今年も優勝候補。2年連続2位の元町総組立部は、双子の成田元気選手が1区を走り、2区の勇気選手へとたすきをつなぐ。

トヨタイムズスポーツのチームは「ふれあい」の部に出場。ショートトラックで冬季オリンピック4大会出場の寺尾悟さんが監督兼第1走者で、第2走者の森田キャスターに、パラリンピック出場経験のある陸上短距離の石田駆選手、やり投の高橋峻也選手が続く。硬式野球部OBの竹内大助さん、女子ソフトボール部の新人の島仲湊愛選手へとつなぎ、アンカーはリオ2016パラリンピック銅メダリストの佐藤圭太さんが締める。

森田キャスターは、自分以外の6人が現役やOBのアスリートであることを「豪華なプロの中に1人ジェントルマン」と、モータースポーツでアマチュアドライバーを指す言葉で表現していた。

現役・OBアスリートらによるドリームチーム

大会当日のVTRは午前6時半、三好キャスターによる選手らの会場入りのリポートから始まった。開会式では、プロフィギュアスケーター宇野昌磨さん、パラリンピック陸上の鈴木朋樹選手、やり投の高橋峻也選手らが聖火ランナーを務めた。

河合おやじ(河合満エグゼクティブフェロー)の号砲で今年の駅伝もスタート。トヨタイムズスポーツのチームは、予想以上にハードなコースに、アスリートたちも走り終えるとぐったり。森田キャスターもまた、三好キャスターの呼び掛けに「無理無理」と答え、両手両ひざをついて倒れ込んだ。

酸素を吸ってようやく落ち着いた森田キャスターは「応援がすご過ぎて、緩められない。この坂を上ったら休憩しようと思ったら、『トヨタイムズ頑張れ』って応援がきて、だめだ頑張ろうと。その繰り返しです。(応援が)なかったら歩いていましたね」と本音を語った。

チームは無事に7人が完走。監督の寺尾さんは「第1目標の完走をクリアできましたし、個々ベストを尽くしたと思う」、森田キャスターは「いいですね。こうやって競技の枠を超えて、現役そしてOB・OGの枠を超えて、職業も超えて多様なチームで」と話し、7人のランナーはそれぞれ充実した表情を見せていた。

ロングの部は高岡組立部が4連覇!

番組がもう1つ注目したのは、高岡組立部と元町組立部を中心とするロングの部の争いだ。3区で元町がトップに立つが、高岡も徐々に追いついてデッドヒートを展開。激しく競り合った5区の両チームの選手が走り終え、お互いをたたえあい笑顔で握手するシーンが印象的だ。

6区で高岡組立部が逆転すると、最後の7区でさらにリードを広げた。ゴールでは、休憩を経て戻ってきた森田キャスターが実況に復活。高岡の4連覇のシーンを伝えた。

アンカーの園田英義選手は、自身の誕生日を優勝で飾ったが、インタビューで聞かれてそれを思い出すほど、走りに打ち込んでいたそうだ。「ほっとしたという気持ちと、皆さんが今日この日まで応援してくださったので、それに感謝の思いを込めて走った」と答えていた。

見どころいっぱいの、社内駅伝当日のVTRは20:34から。

「無理だ」という気持ちを「頑張れ」の一言が跳ね返す

大会を振り返って、森田キャスターは「(我々は)普段は応援する側じゃないですか。応援の力っていうのは、 ああやって効くんだていうのを(感じた)。『もう絶対無理だ、もうやめよう』って何度も思うその気持ちを、『頑張れ』の一言が跳ね返し、それを繰り返し、 最後まで足を前に進める」と、アスリートの気持ちを実感していた。

トヨタイムズスポーツチームの結果は、113組中69位とまずまずだったが、三好キャスターらが所属するトヨタスポーツ推進部は70位。当面のライバルをわずかに上回った。森田キャスターのタイムは13分37秒で、チームで7人中5位。前日の練習から約2分も縮め、非常にうれしそう。結果の画面を見て「これ後でスクショしとこ」と悦に浸っていた。

来年の社内駅伝は新チーム結成?

自信を深めた森田キャスターは、来年に向けて「1日で2分縮まったでしょ。11分台目指して頑張ります!」と調子に乗って宣言した後に、「言ってしまったかー」と反省。山で鍛えるトレーニングを自分から提案するあたり、38歳にしてアスリートの向上心に目覚めてしまったのかもしれない。

チャット欄では、新体操の竹中七海さんやビーチバレーボールの溝江明香さんら元アスリートが、参加の意向を表明。複数のチーム結成によるチーム同士のバトルにも夢が広がっており、今後の動向が楽しみだ。

「僕は大会後に(選手に)マイクを向ける側ですけど、これから遠慮するようになるかも。『今苦しいからやめて』と。なんなら『来年は?』とか聞かれそうになるけど、『来年の話は今しないで』って思います。本当にすいません」と語っていた森田キャスター。アスリートに寄り添ったトヨタイムズスポーツに、今後も期待していただきたい。

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。年内最後の放送となる次回(2024年12月20日)は、元日に行われるニューイヤー駅伝を特集する。前回は8年ぶりの優勝を果たした陸上長距離部が、2025年も最高のスタートを目指す。ゲストは2024年の1区走者、大石港与さんの予定。社内駅伝の翌日に合宿を訪れた森田キャスターが、駅伝経験者の目線で何を取材するのかにも注目。ぜひ、お見逃しなく!

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