トヨタイムズスポーツ
2024.04.17

開幕戦でエースがノーヒットノーラン! 4番がホームラン! 連覇のカギは?

2024.04.17

昨シーズン日本一に輝いた女子ソフトボール・レッドテリアーズ! さらなる高みを目指すチームの現在を、OGの石野江里佳さんがレポートした。

4月12日のトヨタイムズスポーツは、女子ソフトボールを特集した。昨シーズンは悲願の日本一に輝いたレッドテリアーズが、JDリーグの開幕に臨む。今回は、OGの石野江里佳さんが元チームメイトを取材し、個々の成長やチームの仕上がりぶりに迫った。

大声キャラのOG石野江里佳がゲスト

スタジオゲストとしても出演した石野さんは、昨シーズンで現役を引退。高校卒業後に強豪のビックカメラ高崎に入り、大学を経てレッドテリアーズに入部した経歴の持ち主だ。現在はトヨタスポーツ推進部に在籍している。

以前のインタビューの恥ずかしい映像(5:15から)も公開され、番組の洗礼を受けた石野さん。大声キャラとしても知られるが、そのキャラクターは大学の後輩でもある高島歩選手に託したという。

打点30を目指す新4番・下山絵理

新チームの打線は、昨年まで4番のバッバ ニクルス選手が退団。新しい4番として期待されているのが、昨年は本塁打と打点で2冠の下山絵理選手だ。初取材で緊張していた石野さんとのキャッチボールに快く応じていた。

今年から副キャプテンを任された下山選手は「全力で自分ができることをやっていきたいと思います。石野さんや主力の選手がやめられたんですけど、先輩が今まで教えてくださったことを新人や2年目の子に教えられるようになると、チーム力って上がるのではないかなって思うので」と語る。

目標は、本塁打10本、打点が30。「昨年までバッバがチャンスで打ってくれて続く形が多かったので、自分から得点をしていかないといけない。勝負強さをしっかりつけたいと思います」と話していた。

クリーンアップの候補となる切石結女捕手も「私だと思うんですよね、頑張らないといけないのは。下山さんに負けないぐらい打ちたいです」と意気込む。それを聞いた下山選手は「絶対負けません!」と気合も十分。両選手へのインタビューは8:29から

レフトを争う山田柚葵と門里唄

ニクルス選手が守っていたレフトのポジションを争うのが、3年目の山田柚葵選手と2年目の門里唄選手。山田選手は長打力があり、門選手は走力が売りとタイプの異なる2人だ。

昨年ケガで手術をした山田選手は「ソフトボールに対して考え直す時間も増えて、今年が勝負だと自分自身でも思っている」と言う。苦手だったチェンジアップに対応する練習も重ねており、「バッティングは(ニクルス選手を)超えるぐらいが目標」と話していた。

門選手は、課題だった守備力を向上させるため、グローブの芯で捕るなどの練習を徹底した。「まずはスタメンで試合に出られるように、そこを狙って頑張りたいと思います」と語る。

右のエース、メーガン ファライモの目標

投手陣は、後藤希友投手とメーガン ファライモ投手の左右2枚看板が健在。2人のボールを受ける切石捕手は「後藤投手は、下系(落ちるボール)であのスピードを投げるピッチャーがいないので、バッターが打ち損じてゴロに なりやすいとか、1つ1つのコントロールが優れている。メーガン投手はサイドに動くようなボールや、高低を使って投げる。ライズ系なのでフライアウトが多いのが特徴」と語る。切石捕手による解説と両投手へのインタビューは26:43から

昨年の夏に途中加入したメーガン投手は、今季に向けて「まずは新しい球種を増やしていくことだったり、昨年はストライクゾーンをうまく使えなかったりするところがあった」とコメント。バッティングにも取り組んでいるという。

具体的な目標を聞くと「連覇すること以外にでしょうか? 強いて言えば防御率です」と答えていた。

日米のライバルがエースの座を競う

「順調に調整はしてこられています。1年を通して現状維持できるピッチングがしたいなと思っています」と話す後藤投手。昨年は投手タイトルを独占したが、悔しそうな表情を石野さんは感じていたそうだ。

それは、リーグの年間王者を決めるファイナル。先発は後藤投手ではなく、メーガン投手だった。後藤投手が「超悔しかったです。今年は無理かはわかんないですけど…」と言うと、石野さんが「保険かけんな!」と笑顔でツッコんだ。先輩のフォローを受けた後藤投手は「先発完投したいぐらいの気持ちでいるべきだなって思います」と力強く語った。

後藤投手とメーガン投手は同世代で、U-18などの国際大会でも何度も戦ってきた。4年後のロス大会では日米のエースを担う存在でもある2人は、チーム内でもいいライバルとしてバチバチの関係が見られそうだ。

後藤投手の投げるインコースを、森田京之介キャスターや三好南穂アスリートキャスターが体験し、のけぞる映像は35:24から

後藤希友が開幕戦でノーヒットノーラン!

4月13日にリーグ初戦を迎えたレッドテリアーズは、後藤投手が開幕投手の座を勝ち取り、タカギ北九州を相手にノーヒットノーランを達成。
さらに、4番下山選手も5回にツーランホームランを放つ活躍を見せ、開幕戦を白星で飾った。

翌日のSGホールディングス戦では、メーガン投手が1失点での完投勝利を果たし、両エースが今年もチームを引っ張る。後藤投手はこの2戦で指名選手として打席にも立ち、今シーズンは二刀流での活躍にも期待がかかる。

なお、レフトのレギュラー争いを奪取したのは山田選手となり、2戦目にはホームランを打つなど結果を残した。

4月19日から21日までの第2節は、豊田市運動公園野球場が会場。20日のシオノギ戦は、昨季まで在籍していた三輪さくら投手が登板する可能性もあり、その三輪投手とレッドテリアーズの日本代表選手5人が応援を呼び掛ける映像(40:10から)も披露された。

世界最高レベルのソフトボールの選手たちを、地元で見ることができるチャンス。ぜひスタンドに足を運んでほしい。

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毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2024年4月19日)は、パリ大会開幕100日前特集。いよいよ近づいてきた大会を楽しむために、「ブレイキン」「飛込」「パラトライアスロン」の競技を深掘り。内定した選手が本番までどう過ごすかについても、競泳の渡辺一平選手に聞く。ぜひ、お見逃しなく!

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