新生トヨタイムズスポーツ第1弾はパリ100日前特集! 新種目のブレイキンをはじめ、飛込、パラトライアスロンと、グローバルチームトヨタアスリート(GTTA)の注目選手を紹介。
4月19日のトヨタイムズスポーツは、「ブレイキン」などパリ大会の注目競技を特集した。開幕まで100日を切り、番組も新しいチャンネルで心機一転。トヨタアスリートのあらゆる情報をお届けする場として、今回は「飛込」「パラトライアスロン」もクローズアップした。自分の国の選手やおなじみの競技だけでなく、多様な国や地域、多様な種目を応援できるのが、オリンピックとパラリンピックの奥深さ。番組ではさまざまな魅力を探っていく。
新チャンネルでの放送1回目
オープニングも新しくなったトヨタイムズスポーツのレギュラー放送。これからも週イチLIVEは毎週金曜11:50から続けていくので、新しいチャンネルへの登録を忘れずに!
パリ大会開幕の100日前となる4月17日には、新スポーツメディア「トヨタイムズスポーツ」も開設された。森田京之介キャスターは「トヨタイムズという新聞のスポーツ面だったトヨタイムズスポーツが、1つのスポーツ新聞として独立するイメージ」と表現しており、動画などのオリジナルコンテンツが今後も追加される。
東京の金メダリストも、総勢287名の GTTA
新チャンネルでの最初の特集テーマは、パリへのカウントダウン。今や総勢287名にまで増えたグローバルチームトヨタアスリート(GTTA)から、パリ大会で注目の選手を紹介した。
トヨタがサポートするGTTAは、46の国と地域、64の競技で活躍中。今回登場する選手のほかにも、バドミントンのクンラブット・ビチットサーン選手(タイ)や、陸上100mのファーディナンド・オマニャラ選手(ケニア)、パラ陸上のエズラ・フレッチ選手(アメリカ)など多士済々。競泳のケーレブ・ドレッセル選手(アメリカ)、パラ陸上のポンサコン・パエヨ選手(タイ)といった前回大会で金メダルを量産した超人もいる。
渡辺一平が魚になる日
最初に登場したのは、トヨタ所属のパリ内定第1号でもある競泳の渡辺一平選手。本番までの過ごし方について、気持ちのバロメーターをグラフにして描いてもらった。
ポイントは大会直前の6月から7月にかけて。「僕の人生の中で1番きついことをする1カ月間だと思います。パリの結果はここでほぼ決まると言っても過言ではない。『魚になるまで泳げ』という言葉があるんですけど、ここはもう自分のことを魚と思って練習するしかない」と語る。
放送直後に行われた全豪オープンの200m平泳ぎ決勝では、ザック・スタブルティクック選手にタッチの差で逆転されて惜しい2着。ライバルとの熱い勝負をエンジョイして、あとは魚になるだけの渡辺選手へのインタビューは17:54から。
飛込は陸の競技?榎本遼香が語る2秒弱の世界
栃木トヨタに所属する飛込の榎本遼香選手も、東京に続く2大会連続の出場を決めている。取材した森田キャスターが驚いたのは、プールでの練習の前に、約2時間じっくりと室内でトレーニングをしていたことだ。
「ほとんどが陸で行われているので。陸の競技なんじゃないかなと私は思っています」と榎本選手。競技について「一人ひとり人同じ種目を飛んでるのに、違う技に見える。私が出そうとしてるのは、つま先の先まで神経が通っていてダイナミックな演技」と説明した。
最後の踏み切りが核となり、約2秒後の結果を左右する。孤独な競技ではあるが、栃木トヨタの仲間からの応援の力を感じており、「一人で飛んでいる気は最近ずっとしていない。助走の一歩一歩を噛みしめながら、堂々と生き生きと飛んでいる姿を見てもらいたいと思っています」と語る。
大学院の研究でも競技を探求する榎本選手の、言葉の力が感じられるインタビューは29:33から。
即興のダンスで競う、ブレイキンの魅力
三好南穂アスリートキャスターが取材したのは、新種目のブレイキン。1対1で対決し、即興のダンスの技術性・多様性・完成度・独創性・音楽性を採点する。
ナショナルコーチの石川勝之(B-BOY KATSU ONE)さんが、競技の魅力やポイントなどを説明した。「負けても勝っても、その自分を表現していればどっちでもいい」という言葉に、バスケットボールの勝敗の世界に生きてきた三好キャスターは驚いた表情。石川さんは「負けて悔しかったりもするけど、選手の気持ち的には自分がやり切れたことが一番。だからスポーツマンにもなるし、アーティストにもなる」と解説していた。
石川さんは、GTTAのフィリップ・キム選手(カナダ)を「即興性の鬼」、カルロタ・デュデック選手(フランス)を「ダイナミック」と、ライバルの立場で評価。三好キャスターの反応も興味深いインタビューは44:24から。
「Bガール サンライズ南穂」爆誕
スタジオで三好キャスターは、「トップロック」「フットワーク」「パワームーブ」「フリーズ」というブレイキンの4つの構成要素を解説。「100m走を全力疾走している途中に、腕立てをしている イメージ」のハードな競技となっている。
ここで、三好キャスターが「私もやってみたいと思いました。チームメイトにはダンス下手とか言われるけど……。取材したからにはBガールになりたい」と、いきなり10秒余りのダンスを披露。視聴者のコメント欄が今日イチの盛り上がりを見せたシーンは55:05から。
ダンサーネームは、現役時のコートネーム(サン)をもじって「Bガール サンライズ ナホ」に決定。パリでも現地から披露することを約束しており、本番に向けてこちらも成長が楽しみだ。
母としての役割を果たし、パラトライアスロンの力に
超人の中の超人が集まるパラトライアスロンは、車いすや視覚障がいなどクラス別の11種目。2大会連続で金メダルのイエツェ・プラット選手(オランダ)、シリアの内戦で右脚を失ったイブラヒム・アル・フセイン選手(難民選手団)ら5人のGTTAが出場を目指している。
既に出場を決めているのが、女子PTS2クラスのメリッサ・ストックウェル選手(アメリカ)だ。イラク戦争で右脚を失い、リオ大会の銅メダリストである彼女は、インタビューでこう答えた。
「私の子どもは6歳と8歳です。トレーニングから戻ったら子どもを迎えに行って、昼過ぎから夕方までは母親の役割です。それが私にとってはある意味いいことなんです。もうちょっとできると思うことが、レースでもベストを尽くすことにつながります。東京大会では家族と一緒に行けなかったので、家族を連れていくことが今までにないほど原動力になっています」
三好キャスターによる「Road to PARIS」のコーナーは今回、同じくパリを目指す新体操の竹中七海選手。番組ではトヨタアスリートたちのパリへの切符をかけた試合結果などをお伝えしていくので、本番への予習に欠かさず見ていただきたい!
毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2024年4月26日)は、富士24時間に近藤真彦さんがドライバーとして参戦することが決定し、話題の集まる「スーパー耐久」を特集する。菅生での開幕戦の模様や、次戦の富士の展望などを深掘り。ゲストは28号車の坪井翔選手と、92号車の山下健太選手。2人はスーパーGTの開幕戦を優勝したコンビで、さまざまなモータースポーツの話題が聞けそうだ。ぜひ、お見逃しなく!