トヨタイムズスポーツ
2023.10.04

みんながヒロイン! 女子バスケ王座奪還を目指すアンテロープスを三好南穂が取材

2023.10.04

もうすぐWリーグ開幕! 女子バスケットボール・アンテロープスの個性豊かなメンバーたちをOGの三好南穂が直撃取材。

9月29日のトヨタイムズスポーツは、女子バスケットボールを特集した。昨シーズン惜しくも3連覇を逃したアンテロープスは、悔しさをバネに若い選手たちが成長を続けており、大神雄子HC(ヘッドコーチ)は期待する選手に全員の名前を挙げるほど。そんな個性的な選手たちをOGの三好南穂が取材し、本音や素顔を引き出した。

あと一歩で3連覇を逃した昨シーズン

今年4月に行われた昨シーズンのWリーグのファイナルは、延長戦を重ねて歴史に残る激闘を繰り広げ、アンテロープスはあと一歩のところで敗れた。今シーズンの目標はもちろん王座奪還と、皇后杯との2冠だ。

前回の男子バスケ特集に続いて、東京2020オリンピックの銀メダリストである三好南穂がアスリートキャスターとして出演。昨シーズン、アンテロープスのサポートコーチを務めていた三好は、「やり切れたところはあったんですけど、勝たせてあげられなかったことは悔いが残る」と、当時を振り返った。

新チームは、海外挑戦をしていた安間志織選手が2年ぶりに復帰。パレイ ルセアネヘイララ 紀子選手が移籍で加入した。

復帰の安間志織がチームを引っ張る

初めての単独取材となる三好キャスターが訪れたのは、古巣の拠点・葵体育館。選手同士が声を掛け合い、活気あふれる練習の中で、ひときわ高い声が響く。チーム最年長としてカムバックした安間選手だ。インタビューは9:13から。

復帰先にトヨタを選んだ理由を「ディフェンスがダントツ1番いいと思うし、そこから速い攻めというのは、私のバスケットスタイル的にもすごいいい」と話す。

「最年長っていうのは、あああ、、、とか思ったけど、若い子たちにも引っ張られながら、私も引っ張りながらできてると思います」と語る安間選手、早くもチームに溶け込んでいる。

ソハナ選手に変な日本語を教えたのは誰?

昨シーズンのファイナルで悔しさ全開だったのが、センターの2人。一昨年の優勝の立役者であるシラ ソハナ ファトー ジャ選手は、ケガで不完全燃焼なシーズンだった。「しっかり1個1個のプレーを大事にしたい」とリベンジを期す。

梅沢カディシャ樹奈選手は、日本のシーズン終了後にオーストラリアでプレーし、良い刺激を受けた。「私にボールを入れても安心できるように、ゴールに向かっていく姿を見せたい」と話す。

ソハナ選手が最近覚えた日本語は「拙者」。変な日本語を教えた張本人の梅木千夏選手について、三好キャスターは「ムードメーカーで、いたずら大好き」としながらも、スリーポイントを1000本入れる練習を毎日していたなど、努力家の一面を紹介した。

宮下希保がスティール王奪取を宣言

馬瓜ステファニー選手が退団したことで、同じポジションの宮下希保選手への期待は大きい。本人は「役割がたぶん違うし、周りを活かせるようなポジションになりたい」と語る。

「ディフェンスから流れを作るところを目標にしているので、スティール王を川井(麻衣)選手から奪えたら」と話す宮下選手。三好さんからのリクエストに応えて決めポーズも披露した。

パレイ紀子のいとこはヴェルブリッツ所属

パレイ選手は「みんな選手も意識高いし、移籍してきてウェルカムしてくれたので、馴染みやすかった」と、チームの雰囲気を語る。戦術面に関しても「もっと早く吸収して慣れていきたい」と理解を進めている。○×アンケートでバレイ選手のキャラクターを探るインタビューは27:57から。

謙虚なイメージのパレイ選手について、三好キャスターは「バッシュがかわいらしい」「ヴェルブリッツにいとこ(新加入のヴィリアミ・レア選手)がいる」などの豆知識を紹介した。

大神雄子HCの名言集

最後のインタビューは大神HC。国際バスケットボール連盟の殿堂入りしたレジェンドらしい名言を連発した。

「テーマは、全員が成長できるチームであろう、と位置づけています」
「安心できる区域からどうやって出ていけるか。その中に学習領域があって、その後に成長がある」
「トランディションはキーだと思うので、ディフェンスからしっかりと走るバスケットというトヨタのスタイルは、どのメンバーが出ても遂行できるようにしたい」
「テンポが速いバスケットボールは求めていきたい。そのためには、ディフェンス頑張らないとオフェンスにつながらない。戻る場所は必ずディフェンスとリバウンドにある」

カメラに最近ハマっていて、愛犬の写真を特別に公開してくれた大神HCのインタビュー全編は34:12から!

11人の選手全員が役割を持って戦う

「期待する選手は?」という質問に、大神HCは「安間、川井、山本(麻衣)のスリーガードはすごく面白い。そこに1年目の横山(智那美)が入って……」と回答。そこで終わらず、「梅木、平野(実月)、平下(愛佳)もシューター陣も」、さらに「宮下とか、梅沢とかソハナも紀子もみんなそうなんで」と、結局11人全員の名前を挙げていた。

「それぞれの役割を持って戦えるシーズンになると感じています」という大神HCの力強い言葉に、チームの公式Youtube(あんてちゃんねる)からも、生放送中に「全員に大注目です」「みんながヒーロー」とメッセージが寄せられた。

10月14・15日に名古屋で開幕戦


今回の取材に登場しなかった川井選手、平下選手は、中国・杭州で開催のアジア大会で活躍中。三好キャスターもテレビでの解説に大忙しで、Wリーグやパリ大会出場に向けて女子バスケも盛り上がることは間違いない。

注目のリーグ開幕戦は10月14・15日の姫路イーグレッツ戦。 会場は名古屋市体育館ということもあり、地元の応援を背に開幕ダッシュに弾みをつけたい!

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信してるトヨタイムズスポーツ。次回(2023年10月6日)は男子マラソンを特集する。パリ2024オリンピック代表選考レースであるMGCを控え、菅平高原で合宿中の長距離陸上部のメンバーを取材。ぜひ、お見逃しなく!

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