トヨタイムズスポーツ
2023.02.08
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観るだけじゃない! 誰もが楽しめる車いすバスケ&ボッチャの魅力

2023.02.08

障がいの有無、年齢、性別など関係なく、誰もがプレーヤーとして楽しむことができる車いすバスケットボールとボッチャの魅力を紹介。放送を観たらあなたもやりたくなる!

トヨタイムズ放送部から「トヨタイムズスポーツ」に生まれ変わり、曜日も変更された、トヨタアスリートの活躍をお届けする毎週金曜お昼の生放送。第1回となる2月3日の配信は、車いすバスケットボールとボッチャを特集した。障がい者スポーツという印象の強い両競技だが、誰もが参加して楽しむことができる魅力を、アスリートキャスターの長﨑望未さんと一緒に探った。東京2020パラリンピックのメダリストたちの華麗な技の応酬やインタビューも必見だ。

1月26日にトヨタイムズニュースの生配信でトップ交代の新体制が発表され、番組も心機一転モード。アスリートたちはSNSで決意を新たにしており、豊田章男社長も午前4時50分のフィンランドからチャットで生放送に参加していた。

記念すべき第1回のゲストは、女子ソフトボール元日本代表で、レッドテリアーズOGの長﨑望未さん。トヨタがパラスポーツ競技や選手を「知る」「応援する」「体験する」機会の創出を目的にスペシャルパートナーを務めている車いすバスケとボッチャの大会を、森田京之介キャスターと取材した。

車いすバスケは生観戦ならではの迫力

日本の車いすバスケは、男子が東京2020パラリンピックで銀メダルを獲得したのに続き、23歳以下の世界選手権で優勝。スカイホール豊田で開かれた25歳以下の日本選手権も注目を集めていた。

インタビューに対し、銀メダリストの赤石竜我選手は「(大会が)将来の日本代表を目指す選手たちの登竜門になっている」、鳥海連志選手は「単純にスポーツとして面白いと思ってもらえていることが何よりうれしい」と語る。

試合では彼らのトップレベルのプレーや車いすがぶつかる光景を間近で見て、「音とかがすごくて、生観戦してこそのスポーツと感じました」と長﨑さん。豊田社長も「リアルアスリート、ファイターだよ、、パラアスリートは」とコメントしていた。

千葉県から観戦に訪れたという女性は「障がいがある子がやっていてすごいなっていうのは正直あったんですけど、もう今はただ『かっこいい』『すごい』。障がいがあるとかないとかではなく、選手がみんな輝いていて一生懸命やっている姿を見て、私たちも元気をもらったり日々の活力になっています」と話していた。

障がいの有無や性別を問わず、多様性にあふれた競技

車いすバスケの特徴が、障がいの程度や種類の異なる選手たちが同じコートで競い合えること。各選手の持ち点(1点~4.5点)は障がいが軽いほど高くなり、コート上にいる5人の選手の合計点は14点以内にしなくてはいけないというルールがある。

たとえば赤石選手と鳥海選手とでは障がいの種類が異なるが、持ち点は同じ2.5。鳥海選手は「女性の選手だったり健常者の方だったり、障がいがなくても男女問わず一緒にできるところが、車いすバスケットボールの魅力。多様性がいろんなところにあふれている競技かなと思います」と説明していた。

大会では女子のU25日本代表の選手たちも、男子と一緒にプレー。畠山萌選手は「ガチでぶつかりあえて、バスケとはまた違った迫力がすごいあるので、それが楽しくて続けています」、江口侑里選手は「女子の車いすバスケットを盛り上げていって、女子のプレーヤーの人数を増やしていきたいです」と話す。

関東選抜Bのキャプテン作田竜哉選手も、コートでは自分が健常者だという意識はないという。「子どもも一緒のコートで、リングを狙ってバスケットする。中にはもう60歳を超えた方も一緒のコートでプレーする。年齢も性別も障がいも関係なくできるスポーツだと僕は思います」と語っていた。

日本一バッテリーと女子ソフト元日本代表のボッチャ対決

続いて長﨑さんと森田キャスターは、ボッチャの日本選手権を取材した。ボッチャ体験の会場を訪れると、待っていたのは硬式野球部レッドクルーザーズの嘉陽宗一郎選手と高祖健輔選手。社会人野球の日本選手権で優勝したバッテリーと、2対2で対決することになった。

過去2回経験したという長﨑さん以外の3人は、ボッチャに初チャレンジ。長﨑さんが的となる白のジャックボールの近くにボールを寄せると、レッドクルーザーズの2人もコツをつかんで「ビタ止め」のショットを見せた。森田キャスターの第1投は大きく外れてしまったが、はたして挽回できたのか? 思わぬところで逆転のチャンスがあるのも、ボッチャの特徴だ。

ボッチャのルールはシンプルで、赤と青それぞれの球をジャックボールにいかに近づけるかを競う。先攻と後攻が1球ずつ投げた後は、球がジャックボールから遠い方の選手(またはチーム)が投げなければならない。各6球の持ち球がなくなった時点で、相手の球よりもジャックボールに近い球の数が得点になる。

脳性まひなど重い障がいの人でも参加できるため、ボッチャはユニバーサルスポーツと言われている。なお、手で投げられない人は、球を転がすランプ(勾配具)とリリーサー(ボールを押し出す道具)を使って、角度などを補助してもらいながら楽しむことができる。

会場に観戦に来ていたトヨタループスの小西麻衣選手は、ボッチャについて「障がいのありなし関係なく誰もが楽しめますし、1mmの単位でも試合の展開が変わってしまうので、最後まで諦めなければ勝てるのが一番の魅力です」と話していた。

メダリスト2人による決勝戦はハイレベルな攻防

大会のハイライトは、BC2クラス男子の決勝戦。東京2020パラリンピックの金メダリスト杉村英孝選手と、団体銅メダルで日本選手権2連覇中の廣瀬隆喜選手による、世界トップレベルの対戦が実現した。

番組ではこの試合を、森田キャスターの実況で詳しく解説。自分から近いところにジャックボールを投げる杉村選手に対して、廣瀬選手は的を遠くに置き、エンドが変わるごとに展開も変化した。ボールで作った壁の間を縫うようなミラクルショットなど、ハイレベルな技術と戦略の応酬に。快心の1投を見せた廣瀬選手は雄たけびをあげ、静かな競技というイメージを変えるような熱戦となった。

決勝戦を振り返って長﨑さんは、杉村選手が爪の長さにまでこだわっていることを紹介。さまざまな種類の球を用意して投げる選手もいるそうで、「ソフトボールのピッチャーが投げる時に、ボールの重さが毎回違ったら、同じ場所にストライクが投げられるかと思うと、すごいテクニックだなと感じました」と感想を語った。

森田キャスターは「これからも追いかけ続けたい」と、車いすバスケとボッチャに注目していくことを宣言。「会場に足を運んで、生の迫力や世界一の技を体験し、誰もができるのでぜひともやってみてほしいなと思います」と参加を呼び掛けた。

今後もトヨタアスリートの結果と競技予定を発信

トヨタイムズスポーツでは、今後もトヨタアスリートの結果と競技予定を毎週発信していく。今回は、ラグビー部ヴェルブリッツの地上波テレビ番組の放映開始と、それに伴う公式Youtubeでの動画配信も告知。スケート部の吉永一貴選手からは、ショートトラック全日本選手権の男子1000mを優勝してのコメントVTRが届いており、ここだけしか見られない映像も引き続き紹介していく予定だ。

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信が始まったトヨタイムズスポーツ。次回(2023年2月10日)は、やり投げを特集する。上肢障がいF46の日本記録保持者である高橋峻也選手の合宿を森田キャスターが取材。現場にはもう一人トヨタアスリートが!?ぜひ、お見逃しなく!

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