「次の道を発明しよう」――。豊田章男会長が、グループ責任者として各社トップに語ったビジョン。この言葉に込めた想いとは。
互いに「ありがとう」と言い合い、未来に必要とされるために
豊田会長
会社の歴史も、つくっているものも違いますが、モノづくりにかける愛と情熱、子どもたちの幸せを願う気持ちはここにお集まりの皆さん、同じだと私は信じています。
トヨタグループらしさとは、各社がもつそれぞれの原点と個性を大切にし、真摯に、まっすぐに、モノづくりに向き合うこと。
それはつまり、人間を愛し、社会のために尽くすこと。
そのために、私たちトヨタグループ全員が立ち戻ることのできるビジョンを考えました。時代は変わっても、脈々と受け継がれてきたもっといいものをつくりたいと願う発明の心。
それこそが私たちの根っこだと思います。
一人ひとりが、自分の中にある発明の心と向き合い、誰かを想い、技を磨き、正しいモノづくりを重ねる。
互いに「ありがとう」と言い合える風土を築き、未来に必要とされるトヨタグループになる。
そのための心構えを定めました。
道をつくるのは私たち
私たちが生きる世界は、100年に一度の大変革期。
正解のない時代です。
今の評価を求めるのではなく、未来に生きる人たちから、そして、私たちに道をつないでくれた先人たちから「ありがとう」と言っていただけたなら…
うれしくありませんか?
分断や対立、争いや誹謗中傷が絶えないこんな時代だからこそ、子どもたちのために、自分以外の誰かのために、未来のために生きる、
そんな大人の背中を見せたい。そうは思いませんか?
私たちには先人が残してくれた道があります。ですが、まだこの先に道はありません。
つくるのは、私たちなのです。
次の道を発明しよう
モビリティ事業を核にして、世界中の人々を笑顔にしていく。
これから生まれてくる子どもたちが、もっと自由で、もっと豊かな夢を描ける未来をつくっていく。
トヨタグループ全員で、次の道を発明しましょう。