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BEVになると、どれも似たようなクルマになってしまうのか?

2023.05.23

レクサスのフラッグシップMPVモデル「LM」が上海で世界初公開された。会場で語られた「レクサスらしさ」について、スピーチを紹介する。

LMが目指した世界

再び、壇上に立ったTMCIの李EVPは中国では2代目となったLMについて語る。

李EVP

4年前にも、同じくこの上海モーターショーで、初代LMが輝かしく登場しました。本日、新世代LMが、またここ上海から、全世界に初披露されました。

これは決して、偶然ではありません。

渡辺プレジデントがおっしゃったように、このモデルはハイエンドユーザーのラグジュアリーMPVの使用ニーズに向けて、特別につくられたレクサスモデルです。

妥協のない革新的な精神で、心穏やかに理想に向かって歩むこと。従来型LMの多くのお客様にお話を伺いましたが、これこそが、そうした方々すべてが抱く想いです。

そして、こうしたお客様たちが抱く新世代LMへの期待を、私たちは開発チームに送り伝えました。それを受けて、本日、皆さまの前にこのクルマがあります。

躍動感があり上品で伸びやかなLM独自のフォルムが、レクサスのフラッグシップMPVに相応しい、独自の存在感と上品な佇まいを実現し、優雅にくつろげるコックピットスペースは、喧騒の中で静謐(せいひつ)な環境を醸し出します。

新発売のLM500hは、高性能ハイブリッド技術を採用し、「DIRECT4」を搭載しており、乗り心地も飛躍的に向上しました。

自分だけのリラックスした空間を楽しみたい方も、ビジネスパートナーとプライベートな空間で心置きなく話をしたい方も、あるいは、ご家族やご友人とくつろぎのひとときを過ごしたい方も。LMが担うのは、移動式の書斎、オフィススペース、または居間という機能に留まりません。

このように丁寧に磨き抜かれた製品に、レクサスのデザインおよびエンジニアリングチームのこだわりと匠の精神が、ここにも体現されています。そして一見、矛盾した不可能と思われる多くのアイデアを最終的に実現しています。

ここで、ぜひともある方を紹介しなければなりません。LMのCEである横尾貴己さんです。彼にも本日、カンファレンス会場にお越しいただいています。横尾CEと彼の開発チームに、心から感謝の意を述べさせてください。

横尾貴己CE(左)

レクサスはBEV、HEV、PHEVといった多様な電動化モデルのラインナップが実現されたことになります。

豊田章男会長はかつてこのようにおっしゃっていました。モビリティとは「Move」、つまり「移動」であり、さらには「感動の体験」ことである、と。移動するのはクルマ、感動するのはお客様です。

そして、トヨタのプレスカンファレンスでは、社長の佐藤恒治さんは「町いちばんの企業」になるという方針を改めて強調しました。

これからもレクサスは、今のような「正解のない時代」においても、レクサスならではの価値や感動をお客様に届け続けていくことを一番に考え、進んでまいります。

左からTMCIの陈VP、横尾CE、渡辺プレジデント、TMCIの李EVP

モノづくりの精神へのこだわりと真心を込めたおもてなし。その道のりをレクサスと共に歩んでこられたお客様たちを心の底から笑顔にすることが、私たちのずっと変わらない願いです。

カンファレンス終了後、渡辺プレジデント、横尾CE、TMCIの李EVP、陈VPと現地メディアとのさまざまな意見交換を行うラウンドテーブルが開催された。

そこで、BEVと知能化による熾烈な競争が繰り広げられる中国で、レクサスの今後について質問を受けた渡辺プレジデントはこう説明する。

渡辺プレジデント

ブランドを語る上では、そのブランドでしか体験できない価値や、フィロソフィー、その背景みたいなものがものすごく大事だと思います。

提供する商品とか、競合がやっているその価値をまねて、自分たちのブランドのバッジをつけて出すっていうことは、絶対に避けなければいけないことだと思っています。

BEV、PHEV、ガソリンエンジンであろうが、レクサスという商品はすべて共通した価値を持っていないといけない。これが一番大事なポイントだと思います。

お客様にレクサスというブランドが寄り添って、お客様のライフスタイルを豊かにする。

そういうブランドでありたいと思っているので、単にクルマという商品だけに限らず、レクサスでしか体験できない価値を、お客様にご提供していきたいと考えています。

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