リアルよりもリアルにトヨタのモノづくりに触れられるバーチャル工場見学サイトがオープン。プロジェクトメンバーがこだわり抜いた特長とは?
プロジェクトメンバーがこだわり抜いた3つの特長
メンバーたちの1年にも及ぶ奮闘の末に完成した「トヨタバーチャル工場見学」。それには大きく3つの特長がある、と喜多は語る。
喜多
1つは、素材調達からクルマが完成するまでの、プレス、溶接、塗装、組立、検査・出荷という一連の工程をすべて見ていただけることです。
実際の工場見学では、組立工程しかご見学いただけませんでした。
2つ目は、生産工程を臨場感ある映像で、働く人の表情や手元まで見ていただけることです。
安全面への配慮から、リアルな工場見学では少し離れた場所からご見学いただいていました。
そして3つ目は、知りたいことを深掘りできる点です。
今回、お客様の目線に立って、操作性には非常にこだわりました。例えば一連の生産工程はとても長いのですが、画面をスクロールするだけで見ていただくことができます。
さらに深くモノづくりについて知りたいと思っていただいた方には、鍛造や鋳造といった加工法から「TPS(トヨタ生産方式)」まで、いくつかトピックを用意しています。
現場の職人さんをはじめ、クルマづくりをさまざまな側面から支えてくださっている方々のお話など、お客様の興味に応じてご覧いただくことができます。
今や550万人が従事する日本の自動車産業。その根底にあるモノづくりの尊さや面白さについて、国内外を問わず多くの方に知っていただきたい。さらに若い世代には、将来、自分もモノづくりに携わりたいと思っていただけるきっかけになれば、それに勝る喜びはない。
公開されたばかりの「トヨタバーチャル工場見学」に、喜多、林、安藤の3人はそう期待を寄せる。
豊田喜一郎の想いを受け継ぐべく、プロジェクトメンバーがこだわり抜いた同サイトを通して、読者のみなさんにも是非トヨタのモノづくりに触れていただきたい。