パリ2024のレガシー 水素カートリッジで世界初の挑戦

2024.09.17

パリ2024オリンピック・パラリンピック。そのレガシーの一つが水素だった。パリの街中で世界初の試みを行う実証実験を富川悠太が"お手伝い"した。

今週のトヨタイムズニュースは、引き続きパリが舞台。パリ2024オリンピック・パラリンピックにあわせて行った、世界初の水素の実証実験を富川悠太が“お手伝い”した。

今回のトライは、水素を持ち運びできる水素カートリッジを街中で実際に使ってみるというもの。カートリッジの水素を使って発電し、冷凍庫とそれを積んだカーゴバイクに電気を供給した。

富川は交換用のカートリッジを背負って、パリの街を練り歩き。冷凍庫で冷やしたアイスクリームを配り、街ゆく人たちを笑顔にしながら、水素を身近に感じてもらった。

このカートリッジがつくられているのは、燃料電池車MIRAIのタンクも製造する豊田合成のいなべ工場。秘密だらけの製造工程にトヨタイムズのカメラが入った。

このほか、パリ郊外のサーキットで実施されたトヨタのマルチパスウェイイベントにも参加。ここでも水素エンジンのバギーやヤマハ製のゴルフカーなど、水素のモビリティが大活躍した。

自動車文化発祥の地で、近年、急激な「BEV(電気自動車)シフト」を進めてきた欧州は、モリゾウこと豊田章男会長が、水素という選択肢の可能性を体を張って訴えてきた地域でもある。

2022年8月には、WRCFIA世界ラリー選手権)第9戦の舞台となったベルギーで、水素エンジン車を自らデモラン。翌年6月のWECFIA世界耐久選手権)ル・マン24時間レースでは、未来のWEC参戦を見据える水素エンジン車のコンセプトカーをアンベール。こうした動きと重なるように、徐々に水素に対する見方が変わりつつある。

水素社会の実現へまた一歩近づいた、水素尽くしの現地リポート。ぜひ、お楽しみいただきたい。

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