液体水素カローラ2年目の24時間耐久 挑戦と進化に迫る

2024.05.27

液体水素カローラが、今年も24時間耐久レースを走った。昨年の同大会以降も改善を積み重ね、鍛えられた人とクルマ。進化の歩みを追った。

2024年526日、24時間耐久レースを走り終えたGRカローラを、モリゾウや近藤真彦選手らが迎え入れる。

液体水素カローラ2年目の挑戦は、332周、距離にして約1,515キロという走行結果。ブレーキ関係の不具合もあり、昨大会の記録(358周、約1,634キロ)には及ばなかった。

開発陣からは「もう一回初心に」、「いい教訓になりました」、「悔しさが強い」といった声が。

一方で目標の一つとしていた“給水素1回で30周走行”は達成。これは、昨年のスーパー耐久最終戦・富士での平均20周を1.5倍上回る。

トヨタイムズニュースは今回、GRカローラの3つの進化に注目した。水素を組み上げるポンプの耐久性向上と、世界初の異形水素タンク、そしてCO2回収装置だ。

今年の24時間耐久レースをターゲットに、開発は急ピッチで進み、試行錯誤は直前まで繰り返された。

そもそも昨年の液体水素によるレース参戦が、世界初の試み。そこからの改善もまた、当然ながら一筋縄ではいかない。

だが、モリゾウこと豊田章男会長は、今年の年頭あいさつでこんな言葉を仲間に贈っている。

「勇敢に行く、誰も行ったことのないところへ」(『スタートレック』カーク船長の言葉)。

焦り、悩みながらも、決して挑戦の歩みを止めない開発陣。その奮闘に密着した。


こちらは、2023年の24時間耐久レースに挑んだ際のトヨタイムズニュース。未視聴の方は、合わせてご覧いただきたい。

撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY

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