東日本大震災から12年。水素タウンとして生まれ変わろうと活動を続ける福島県の取り組みを追った。
今回のトヨタイムズニュースは、福島県内で水素を「つくる」「使う」現場での新たな挑戦を取材した。
2021年から連携して、水素技術を活用した未来のまちづくりに向けた社会実装を続けている同県とトヨタ。
当時、豊田章男社長は同県浪江町を視察した際に、次のような言葉を残している。
「グリーン水素をどう使うかという実証実験に参加させていただきたい」。
それから2年、「原子力災害に見舞われた福島だからこそ、未来のエネルギー水素が、未来じゃなくて今目の前に近づいている」。動画内で、こう語る内堀雅雄知事。皆さまもぜひ最後までご覧いただき、水素社会の未来が福島から近づいてきている様子を感じてほしい。富川悠太がまず訪れたのは、デンソー福島の工場。3月にお披露目されたばかりの「水電解装置」は、文字通り水を電気分解することで水素を製造している。
この装置、トヨタのある車種の技術が活かされているという。「水」「電気」「水素」と言えば…?
脱炭素の実現には、水素をはじめとするクリーンエネルギーを製造する段階からCO2削減に努めていかなくてはならない。デンソー福島では、今後この装置でつくられた水素エネルギーを使って工場を稼働し、カーボンニュートラル化を目指していくということだ。
続いては4月から運用が予定されている、水素エネルギーを使ったキッチンカー。そこには従来積まれていた発電機がなくなったことによる劇的な変化があった。
このキッチンカーでつくった地元食材を使った料理を味わっていた富川だったが、ナンバープレート「5924」に込めた意味を問われると、まさかの珍回答? 正解は動画でご確認を。
このほか、商品の配送に使われる水素燃料電池トラックも登場。今後、県内企業60社が導入を予定しているという。しかし、トラックにとって重要なポイントに改善を求める声もあげられた。
「世界のトヨタから」は“夢のクルマアートコンテスト”。世界中の15歳以下の子どもたちが描いた作品の数々と選考の様子を紹介する。