トヨタイムズスポーツ
2024.12.04
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「ギューん!」と来るサーブも体感! "二刀流" 水町泰杜がインドアバレーで躍動

2024.12.04

豊田合成のウルフドッグス名古屋とトヨタのビーチバレーボール部、インドアとビーチの二刀流で活躍する水町泰杜選手を特集。ウルフドッグス名古屋の本拠地で、その違いやチームの雰囲気を聞いた。

11月29日のトヨタイムズスポーツは、バレーボールのSVリーグ男子、ウルフドッグス名古屋と水町泰杜(たいと)選手を特集した。トヨタのビーチバレーボール部との“二刀流”で注目を集めるルーキーの水町選手は、ビーチのシーズンを終えると休む間もなくチームに合流。好調なチームの中でも活躍を見せている。二刀流が与えた影響やチームメイトが受けた印象について、森田京之介キャスターが現地取材。さらに、体を張って水町選手のサーブやスパイクを受けるリポートも!

インドアのバレーボールを初めて取材

海外にもファンの多い日本のバレーボール。パリ大会を経てさらに人気は加熱し、今年10月に開幕したSVリーグは、新しく生まれ変わったこともあり会場に多くの人を集めている。トヨタイムズも水町選手との縁で、インドアのバレーボールを初めて取材することになった。

豊田合成のチームであるウルフドッグス名古屋は、2シーズン前にリーグを制した強豪。名古屋から電車で約10分、稲沢駅前にある豊田合成記念体育館(エントリオ)を本拠地としている。

スタジオのゲストは、元ビーチバレーボール部の橋本涼加さん。11月10日に最後の試合(映像は18:05 から)を終えて引退したばかり。現役でなくなったことによる変化は、日焼け止めを塗らなくなったことだと語る。

水町選手の印象について、「理解度がすごく高く、対応力もある。コミュニケーション能力も高くて、すごくビーチ向き」と話す橋本さん。自身も2016年にインドアのバレーからビーチに転向しており、「2人でやるのと6人でやるのは全然違うのと、少しずつルールも違うので、対応するのは少し時間がかかったと思います」と後輩の動向を気にしていた。

水町泰杜のサーブとスパイクを体当たりリポート

エントリオで練習中のウルフドッグス名古屋を訪れた森田キャスターは、インドアならではの室内に響くボールの音に興奮。いつも以上にやる気を見せ、さっそくカメラを装着して水町選手のサーブを受けることになった。

チームの得点源になっているサーブは、推定で時速115km。レシーブしようと森田キャスターが腕を構えようとしたところを、急激に伸びるボールが直撃。「うわ、痛って!痛って!」としびれた腕をプルプルさせ、森田キャスターは目を見開きながら「ヤバ!」「ギューん!って来ましたよ」と感嘆していた。

次はスパイク。まずは2割程度の力で水町選手に打ってもらい、レシーブすることに成功。続いて本気のスパイクを体感して「●んだと思った」と語る森田キャスターの心の叫びや、その模様を見守っていたベテラン選手たちのコメントも見ていただきたい。

カメラでは捉えきれないスピードのサーブとスパイク体験は30:26から。

ビーチで培ったボールとの距離感

休憩後のインタビューでは、水町選手とリベロの市川健太選手、深津貴之コーチに話を聞いた。今夏にビーチバレーボールの大会に出場した市川選手は、ビーチの難しさを実感したそうだ。「もはや卓球やっているんじゃないかってぐらい違うスポーツ。半年間離れるなんて大丈夫かとは思ったんですけど、戻ってきて1週間でバリバリやって開幕戦でサービスエースを取っちゃう」と、水町選手の対応力に驚いていた。

水町選手本人は「1対1でやらないといけないので、 相手を見てどういうコースに打ってくるとか、準備のところで少し上達はしたのかなと思います。全く別視点のところも要るし、そういった意味でも面白いなと感じました」と話していた。

深津コーチは「たとえば後ろから飛んできたボールを強くスパイクを打つのは難しいんですけど、ビーチで培ったボールとの距離感をうまく利用して、難しい状況でボールを上手に扱えることができるようになってきたんじゃないかな」と、変化を語る。

一方で、ビーチで身についたクセが試合中に出てしまったことも。力を抜いてコートの空いた部分に落とすショットを打ってしまい、「ぺろ~んってやって、(相手は)6人いるから『チャンス!』と返された」と市川選手が暴露。水町選手はチームメイトから怒られたそうだ。

明るい3人のインタビューは39:00から。

深津英臣選手ら「おじさんズ」にも注目

番組では、ウルフドッグス名古屋の選手たちの相関関係についても深掘りした。ベテランが多いチームで、水町選手の次に若い日本人選手が市川選手となる。ビーチバレーボールの大会には、キャプテンの高梨健太選手と“W健太”で出場した。

30代のメンバーは「おじさんズ」を自称する一大勢力。深津貴之コーチは豊田市出身の深津3兄弟の次男として知られ、今シーズンに日本代表の元キャプテンである三男の英臣選手が移籍してきた。長男の旭弘選手が所属する東京グレートベアーズとの試合では、3兄弟の揃い踏みが見られる。

SVリーグ初代チャンピオンに向けて好スタート

好調が続くウルフドッグス名古屋は、放送後に行われた試合も連勝。12月1日終了時点で44試合のうち16試合を終え、12勝4敗の3位につけており、初代SVリーグ王者を目指す。

深津コーチは「試合を重ねるごとに成長できているので、ここから最後に一番いい状態に持っていけるように準備していくことが重要」、市川選手は「このチームは常に挑戦し続けるチームだと思うので、最後の最後までトライし続けて強くなっていきたい」と意気込む。

水町選手は「僕自身初めてのシーズンになるので、一戦一戦できることを精いっぱいやるしかない。インドアではサーブが一つの武器だと思っているので、そこに注目してもらえれば」と抱負を語った。

「ウルドくん」だけじゃない、レアキャラ「キヌーライオン」とは

今回の放送では、試合後の選手たちの模様を撮影したおまけ映像も(1:10:50から)。SVリーグのファンの視聴者らがコメントで番組を最後まで盛り上げていた。

その他、ウルフドッグスのマスコットである「ウルドくん」にも注目。森田キャスターは、トヨタのあるチームのキャラクターと「親戚なんじゃないかと疑っています」と指摘。さらに橋本さんは、耳がビーチバレーボールになった衣浦工場のキャラクター「キヌーライオン」をイチ押ししていた。

ビーチとインドアの架け橋になろうとしている水町選手。トヨタイムズスポーツも、さまざまな競技が交流するきっかけづくりを目指していきたい。

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2024年12月6日)はラグビーを特集する。今シーズンのトヨタヴェルブリッツには、フランスW杯でも活躍した松田力也選手やスコットランド代表のリッチー・グレイ選手らの新戦力が加入。リーグワン開幕に向けて宮崎で合宿を行ったチームを、森田キャスターが取材した。ぜひ、お見逃しなく!

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