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「社長として私の最初の仕事です」 佐藤新社長から1440人へ、"クルマ屋"が贈る入社式

2023.04.04

トヨタが新体制で迎える初の入社式で佐藤恒治 新社長が語ったこととは。「クルマ屋」ならではのサプライズも届けられた。

佐藤社長が贈った2つの言葉

佐藤社長

最後に、私が大切にしている言葉を2つ、皆さんに贈りたいと思います。

1つめは「百折不撓(ひゃくせつふとう)」です。

「何度失敗しても、諦めず、信念を持ってやり続けなさい」という意味の言葉です。(トヨタグループの創始者である)豊田佐吉さんの大切にされた言葉です。

私自身、これまで数多くの失敗を経験してきました。しかし、失敗を恥じたことはありません。99の失敗の先にひとつの成功がある。そう信じて挑戦し続けたからこそ生み出せた「もっといいクルマ」がたくさんありました。

皆さん、職場に配属されると仕事の厳しさに悩むことも、挫折感を味わうこともあるかもしれません。

うまくいかないことがあっても大丈夫です。失敗は必ず、皆さんの糧になります。失敗を恐れず自分らしく挑戦し、成長していってほしいと思います。

2つめの言葉が「一期一会」です。

これから皆さんは、いろいろな人と仕事をしていきます。苦しいときに寄り添ってくれる上司や同僚、友人はもちろん、ともに挑戦し支え合える仲間との出会いを大切にしてください。

クルマをつくるのは人です。

ひとりではできないことも、仲間と一緒に夢に向かって挑戦すれば、きっとできるようになる。自分の会社人生を振り返ってそう実感しています。

私がチーフエンジニアを務めたレクサスのLCは「こんなデザインのクルマはつくれない!」。実はそんな苦悩から開発が始まりました。

それでも「『できない』を『できる』に変えるのがエンジニアの仕事」、「何としてもこのクルマをつくって、レクサスを変えていこう」。

その想いに共感した仲間が少しずつ増えて、最後は社内だけでなく、社外にも多くの仲間が集まり、夢は現実になりました。

皆さんは縁あってトヨタという会社を選んでくれました。

トヨタを選んでくれて、ありがとう。

一度しかない人生です。ぜひトヨタで夢を語り合える仲間をたくさんつくってください。そして、どんどん挑戦してください。未来をつくっていくのは皆さんです。

改めまして、クルマ屋の会社へようこそ!

これから一緒に、クルマの未来を変えていこう!

公開された、役員の愛車たち

「クルマ屋の一員になったことを感じてほしい」。その想いのもと、会場前には役員の愛車14台が展示された。

愛車の横に設置されたパネルには、自己紹介として趣味も記載。小川哲男 執行役員は「矢沢永吉さんのコンサートに行くこと」、総務・人事本部の東本部長は「アイロンがけ」と意外な事実も。

そして、クルマ愛が伝わってくる愛車への想いも記載されていた。

「若い頃スポーツカーが好きだったが高くて買えなかった。半世紀以上トヨタに勤めたおかげで乗れた」

「先週金曜日に納車。まだ家族も乗せてません」

式典後、現場には佐藤社長が登場。「(社長と一緒に撮った)写真は一生消しません!」という新入社員も

佐藤社長はスピーチで「誰のクルマが一番カッコよかったか教えてください」と話していたので、トヨタイムズで約90人の新入社員にお気に入りの一台を聞いてみた。

上位3台を紹介する。まずは展示された一覧を記載するので、皆さんも予想していただきたい。

▽豊田章男会長 センチュリー、GRヤリス(開発車)、GRカローラ(モリゾウエディション)

▽佐藤恒治社長 レクサスLC

▽中嶋裕樹副社長 アルファード

▽宮崎洋一副社長 レクサスRX

▽小川哲男執行役員 タンドラ

▽上田達郎執行役員 クラウン(15代目)

▽長田准執行役員 GRスープラ

▽サイモン・ハンフリーズ執行役員 レクサスNX

▽新郷和晃執行役員 GR86、ヤリス(カップカー/ワンメイクレース参戦)

▽河合満エグゼクティブフェロー(おやじ) レクサスLC

▽東崇徳総務・人事本部長 クラウン(16代目/クロスオーバー)

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