トヨタのブランドコンセプト「TO YOU. TOYOTA」。その新CMが9月11日、公開となった。今回のテーマは「me」。Chief Branding Officerが語る狙いや期待とは?
“愛”が付く工業製品
「障害があるから車いすを使う」だけではなく「カッコイイから乗ってみたい」「楽しそうだから使ってみたい」へ――。三者三様の個性を持つモビリティの開発には、そんな可能性も秘めている。
ハンフリーズCBO
これはね、パートナーになれればいいなと思うんですよ。
友達のように。愛着が湧くかなと思うんですけど。クルマの世界だと愛車。これもそういうものじゃないかなと思いますね。
では、ハンフリーズCBOが今気になっている1台はというと…?
ハンフリーズCBO
boost meは純粋に楽しそう。
例えばインラインスケートとか、ありますよね? boost meをマスターすると自由に動けるんじゃないかと思うんですよ。だからものすごく興味がありますね。乗るということだけじゃなくて、美しいことができるんじゃないかと。(演技するのは)僕じゃないけどね(笑)。
でもこれは、スケボーとか、そういう世界(の道具)だと思うんですよ。だから、これはすごくおもしろい。
またwalk meについては、開発の初期段階で豊田会長に見せた際、「私が80歳になるまでには、これをつくってください」と言われたそう。
「このシートに期待していると思います(笑)」
あなためがけたモノづくり
カローラやIMV OriginのCMと同様、今回も最後に「TO YOU. TOYOTA」のロゴが登場する。(「TO YOU. TOYOTA」はTOYOTA単独のブランドビジョン。対して「Mobility for All」はLEXUSやCenturyなども含む企業としてのビジョン)
改めて、「TO YOU. TOYOTA」というメッセージを通じて、実現したい未来について聞いた。
ハンフリーズCBO
これは非常に大事な話です。トヨタは本当に幅広く商品をつくっています。なぜ幅広くつくっているかというと、それは手段なんです。
では、何のために商品をつくっているかというと、それは、それぞれの人にぴったり合う商品を目指しているからです。
つまり、これは「TO YOU」。
だから、私がトヨタのブランドの話をしていても、「TO YOU」という言葉は、本当に1番大事な話です。
皆さんに知ってほしいのは、我々は皆さんにすごく興味を持っています。どういう将来にしたいのか、もっといい暮らし、もっといいクルマ、もっといいモビリティという観点から、(皆さんに)ぴったり合う商品を発明したいと思います。「TO YOU」はそういう意味合いなんです。
だから会話したい。
お客様のことを分からないと、そういう想像は出ないんです。よく「デザイナーとして、インスピレーションはどこから来るのか?」という話があるんですが、周りの人を見る。人の話を聞く。それは非常にトリガーになります。
それはすごく大事な話で、我々はまだまだ勉強中の世界だと思います。意見をください。期待しています。
本気でつくる
CMに登場した3つのモデルはまだコンセプト段階だが、トヨタは1960年代から福祉車両の開発を続けてきた。それは「誰も取り残さない」ということに対して本気で取り組んできたことの証左でもある。
だからこそ当然これからのプロダクト開発だって本気だ。CMはその姿勢を示す決意表明とも受け取ることができる。
最後にハンフリーズCBOからのメッセージを紹介する。
ハンフリーズCBO
「一緒に会話したい」というのが、我々の想い。CMを見て、明日からこういうものを購入できるのかというと、残念ながら、まだそこまでは手が届いていない。ただ、いつかこの道を一緒に本気で実現したいなと思います。これは1番大事な話です。
我々も勉強しています。ぜひアジア競技大会、アジアパラ競技大会でも、皆さんからいろいろな意見を聞かせてください。そこには担当もいますし、展示もしています。見に来て、さらに私たちに刺激を与えてください。
アイディアがあれば、ぜひ聞かせてください。
「すべての『行きたい』を叶えていきたい」という想いを込めて、あらゆる領域で開発が進む「me」シリーズ。今はまずCMで、アジア競技大会、アジアパラ競技大会の会場で、その一端を感じてほしい。