トヨタイムズで得た"点"のニュースが"線"になる。トヨタの企業活動の今がストーリーで理解できるレポートができました。
トヨタ自動車は日ごろ、ステークホルダーにさまざまな情報発信をしている。
「トヨタに関わるすべての人に、トヨタの内側を見せるメディア」として誕生したトヨタイムズもその一つ。
トヨタイムズがトヨタで日々起きていることを、タイムリーに“点”で出していく役割を果たしているとすると、それらを1年というスパンで定点観測し、“線”でまとめなおしたのが今年の統合報告書だ。
一般的には、株主や投資家を中心とするステークホルダーが、経営の方針や戦略を知るために読む“小難しいイメージ”もあるかもしれない。
しかし、トヨタのレポートは経営トップの想いから、具体的な価値創造の取り組みまで、ストーリー性にあふれたユニークなものになっている。
「トヨタらしさが凝縮されている」とも言える今回の統合報告書。読んでいただければトヨタらしいやり方で、モビリティカンパニーへの変革を目指すトヨタの経営の今が見えてくる。
以下にそれぞれの章の見どころをチラ見せする。レポート本編はこちらから。
トップメッセージ
ビジョンを示す豊田章男会長。それを具現化していくのが、佐藤恒治社長をはじめとする執行チーム。
会長と執行が一体となって、ダイナミックで、スピーディに動くのが現在のトヨタの経営体制だ。
「信頼」と「共感」でつくるモビリティ社会の未来を目指すトップの想いが詰まったオープニングパート。
価値創造の源流
豊田会長が「トヨタらしさを取り戻す」と宣言し、長年にわたる闘いの末に続けて築き上げた“トヨタの土台”についてまとめられたパート。
豊田綱領、トヨタフィロソフィー、トヨタ生産方式、もっといいクルマづくり――。未来への挑戦を可能にする基盤について解説をしている。
価値創造のストーリー
モビリティ社会とカーボンニュートラルの実現に向け、継承した基盤の上に、さまざまな取り組みを進める執行チーム。
4月の方針説明会から11月のジャパンモビリティショーまでをストーリーで整理し、これらを実現するための、具体的な戦略や取り組みを丁寧に説明している。
トヨタモビリティコンセプト、カーボンニュートラルへの取り組み(マルチパスウェイ戦略)、バッテリーEV・水素戦略、Woven Cityなど、トヨタが今、どこに向かっているのかが、理解できるパート。
価値創造の経営基盤・コーポレートデータ
主に株主や投資家などのステークホルダーに向け、トヨタの戦略、持続的成長を支えるさまざまな取り組みについて指標を用いながらレポートしている。