今年も夏休みがやってきた。予定は?自由研究は?家族で行けばきっと面白い、トヨタの文化施設を紹介!
はた織りとクルマ
トヨタの研究とモノづくりの歴史
トヨタグループの創始者・豊田佐吉が、織機の開発・研究のために建てた大正時代の試験工場跡地にあるトヨタ産業技術記念館。館内は「繊維機械館」と「自動車館」に分かれている。
繊維機械館は当時の紡績工場のような趣で、操作可能な状態で保存された歴史的な道具や機械が並ぶ。過去にトヨタイムズで紹介した、豊田会長がトヨタ生産方式(TPS)の象徴として語った「G型自動織機」も展示している。
自動車館では、クルマづくりの歴史を本物の生産機械が動く様子や、歴代車両と共に紹介。トヨタ初の量産乗用車「トヨダAA型乗用車」含め、時代を代表するクルマの数々を見ることができる。
繊維機械と自動車の技術の変遷、日本の基幹産業を支えた「産業報国」の歴史をたどる自由研究も面白いかもしれない。
展示に関するクイズや資料、学習サポート用の5種類のワークシートを公式サイトからダウンロードでき、事前にプリントしていくことで一層楽しめるだろう。
■トヨタ産業技術記念館
・開館時間:9:30~17:00 (入館受付は16:30まで)
・休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
・入館料(一般):小学生 200円(2023年7/21~8/31の夏休み期間は無料)、中高生 300円、大人 500円、シルバー(65歳以上) 300円
※お得な「トヨタ博物館・トヨタ産業技術記念館」共通券も販売
※未就学児無料
※障がい者手帳・特定医療費受給者証等お持ちの方と付添の方1名は無料
・公式サイト
・住所:名古屋市西区則武新町4丁目1番35号
・TEL:052-551-6115
森を歩き、川で遊ぶ
自然の学びを白川郷で
子どもから大人まで、世代を超えて楽しめるホテル付の自然學校、トヨタ白川郷自然學校。白山国立公園を背後に従え、世界遺産合掌集落を眼下に望む山間にある“自然の遊び場”だ。
トヨタは創業以来、地域・環境への貢献を経営指針の一つとしている。特に環境への想いは、世界初のハイブリッド自動車である初代プリウス(1997年)にも繋がった。
そんな環境貢献としてのクルマづくりに加え、2005年4月、自然に対する思いを深めるきっかけの場として、トヨタ白川郷自然學校が開校した。
渓流でのイワナつかみ、ミヤマクワガタ探し、親子での秘密基地作りなど、季節ごとの様々なアクティビティをここでは楽しめる。夏休みには「昆虫」や「恐竜」、「登山」など様々なテーマに特化した各種子どもキャンプも。
宿泊者限定のものばかりではなく、ビジターが参加できる遊びもあるのでチェックしてみよう。せっかくなら、思い切り遊んでホテルで一泊するのもいいかもしれない。
なお、ハンモックやブランコなど、スタッフ手づくりの仕掛けがある「どんぐるみの森」は、宿泊者だけでなく、誰もが自由に遊ぶことができる。
夏休み、天気が良い日は白川郷へ行こう。
■トヨタ白川郷自然學校
・公式サイト
・住所:岐阜県大野郡白川村馬狩223
・TEL:05769-6-1187(受付時間 9:00~18:00)
トヨタの「今」をお見せします
最新のクルマづくりを見て体験
8月12日から20日は休業だが、トヨタの安全・安心への取り組みを知るうえで欠かせない文化施設も紹介。
この夏、ぜひ時間を見つけて来館していただきたい。
「交通事故ゼロ」は、クルマ屋としての責務だ。
その実現を目指して毎年7月、長野県茅野市の蓼科山聖光寺(トヨタとトヨタ販売店が交通安全祈願のために建立したお寺)で、自動車業界550万人の仲間である多くの企業・団体のトップと共に祈りを捧げ、議論を行っている。
トヨタ会館の「安全と自由」のブースでは、そんなトヨタの安全への取り組みを紹介。
ここでは、安全運転をサポートする技術や、衝突時に乗員・歩行者を保護する仕組みなどを展示。さらに、セーフティシミュレーターによる安全運転支援機能の体験もできる。
その他、カーボンニュートラルやモノづくりなど、トヨタの現在地を理解できる展示が充実。子どもたちがクルマの仕組み、リサイクルなどについて学べる「クルマ教室」も用意されている。
常設展示されている最新のトヨタ車とレクサス車、TOYOTA GAZOO Racingでの取り組みを網羅したブースも含め、トヨタの「今」を見て、体験しよう。
■トヨタ会館
・開館時間:9:30~17:00
・休館日:日曜・夏季連休(2023年8/12~8/20)・ゴールデンウィーク・年末年始
・入館料:無料
・公式サイト
・住所:愛知県豊田市トヨタ町1
・TEL:0565-29-3345
*記事トップ画像:トヨタ産業技術記念館