11月10~13日に愛知・岐阜で開催されたラリージャパン。競技3日目に、「GRヤリス・ラリー2コンセプト」が初公開された。ドライバーは元世界王者のユハ・カンクネン氏、コ・ドライバーには富川悠太が初挑戦。世界初公開のクルマに、動画の中で「同乗」してみませんか?
ラリージャパンでのデモンストレーション走行が、GRヤリス・ラリー2コンセプトの初公開の場となった。岡崎城(愛知県岡崎市)の目の前の河川敷という日本ならではの風景をバックに、大勢の観客が見守る中、土埃を巻き上げながら走る姿は圧巻だ。動画では、その野性味溢れる走りを余すことなくお伝えする。
ラリー競技車には世界で定められた規定がある。ラリー1は最年少で世界チャンピオンになったカッレ・ロバンペラや、ラリージャパンで3位表彰台に輝いた勝田貴元が乗る世界トップクラス。言い換えれば世界で一番速い部類のラリー車だ。
ラリー2は、そのひとつ下のカテゴリー。これまでトヨタにはラリー2用のクルマはなかった。今回開発したのは、「(ラリーの)人材育成につながるクルマ」だと豊田章男社長は語る。まだ開発中のため、現段階では車内などの細部をお見せすることはできないが、TOYOTA GAZOO Racingの開発担当者は「まだ市販化は決まっていませんが、できるように開発やサービスを検討中です」と意気込む。
ラリージャパンを取材中の富川悠太は、クルマの初公開の日に備え、取材の合間を縫って「コ・ドライバー(助手席で指示を出す役割)」の練習を重ねてきた。本番では、運転するカンクネン氏の隣で、視界の“その先”を確実にナビゲートしなければならない。教えを乞うた相手は、勝田貴元選手。練習するほどに、その難しさに頭を悩ませていた富川だが、果たしてその成果は活かされたのか?答えは、ぜひ動画で。