トヨタイムズニュース
2025.03.21
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誰もが思わず「なにこれ? すごい!」 トヨタ技術者がつくる夢のモビリティ

2025.03.21

試乗希望者で大行列! 乗った人も、つくった人も思わず笑顔。トヨタの技術者たちがつくった、SFさながらのモビリティを取材した。

運転が自動でできたり、空が飛べたり…。夢のようにも思えるクルマを技術の力で実現するのがエンジニアの仕事だ。

会員数2万人。技術力向上や社会貢献を目的として1947年に発足したトヨタ技術会は、毎年、さまざまなテーマでモノづくりにチャレンジしている。

2023年には「ミライモビリティ」をテーマに「トヨタミライドン」を開発。2024年は「なにこれ? すごい!」をテーマに、透明なカプセルに人を乗せて走る「球体モビリティ」に挑戦した。

SFの世界でしか見られないような、この乗り物も、原理はハムスターの“回し車”。球体の内側にレールを敷き、その上をタイヤの付いた台座が走ると、球体が回転して前に進む。

トヨタイムズニュースが初めて取材に行ったのは昨年6月。出来たてホヤホヤ、両手で抱えられる大きさの試作1号機は、たった数回転で脱輪。そこからわずか4カ月で、直径2mにして、人を乗せて走らせるというから開発はとにかくチャレンジングだ。

実物大の球体ボディづくりは、プラスチック板やアクリル加工の総合メーカーの「シンシ」に協力を仰いだ。

水族館のアクリルなど、高い強度が求められる曲線パネルを手がける同社の担当者も、「非常に苦労して…」と漏らすほど難しい今回のシロモノ。パネルの表面が磨かれ、曇りが取れていくにつれ、トヨタのエンジニアたちの表情も晴れやかに。

数々の困難を乗り越え、お披露目となった10月のイベント200人が並び、大盛況。未来を感じさせてくれる球体モビリティ。初めての経験に、乗った人も笑顔。喜ぶ顔が見られて、つくった人も笑顔。

完成品を目にした富川悠太も思わず口にした「なにこれ? すごい!」 読者の皆さんもきっとそう言わずにはいられないはず。

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