トヨタ工業学園生249人が迎えた卒業式。涙を流す卒業生たちが語ったのは、親への「ありがとう」だった。
2月20日、トヨタの企業内訓練校「トヨタ工業学園」の卒業式が行われた。会場には249人の卒業生とその保護者が集まり、豊田章男会長も参加した。
社長時代には毎年出席していた卒業式。会長に就任した今年度も、“我が子を祝うおやじ”として必ず参加すると決めていた。
そんな「おやじ」が卒業生に贈ったのは「249名249通りの『道』があって良い」という言葉。そこに込められた、1月に発表したグループビジョン「次の道を発明しよう」にも通ずる想いとは?
*豊田会長のあいさつ全文はこちら
トヨタイムズニュースは卒業式の様子と共に、式を直前に控えた卒業生にも密着。思春期に悩み迷った少年少女らが、家族に伝えた感謝とは…
誇れる息子になってみせる
卒業生代表の挨拶を務めた高等部の岡田礼夢(らいむ)さん。トヨタで働くお父さんに小学生の頃から憧れ、自分も将来はトヨタの社員になると決意。学園の門を叩いた。
壇上では仲間と切磋琢磨した日々と、父への想いを語った。
いつかはお父さんにとって誇れる息子になってみせます―。息子のスピーチを聞く父親の表情も、ぜひご覧いただきたい。
会長が直々にアドバイス?
式の後半には、豊田会長ら現場のリーダーが249人一人ひとりと話す時間も。人生の先輩からのアドバイスに、卒業生の顔がほころんだ。
そんな中、高等部の安藤理李加さんが会長に質問。
卒業後の配属先では自分が唯一の女性。女性が働きやすい職場をつくるにはどうしたらいいか?
豊田会長の答えは、映像の後半で明かされる。
卒業式は、親子で向き合う日
卒業生は式の終了後、出席した保護者の元へ。在学中は親元を離れて寮生活をしていたため、久しぶりの再会となった。
お母さん、お父さんがいたから今日を迎えられた。育ててくれてありがとう。そんな想いを伝えた卒業生たち。涙交じりの「ありがとう」が会場に満ちた。
249の「道」を歩み始めた卒業生たち。世間の卒業シーズンに先駆けて送る、トヨタイムズならではの密着映像をお見逃しなく。