全ての人に移動の自由を サーキットで始まった"世界初の実験"とは?

2023.02.13

耳が聴こえなくても「爆音」が楽しめる?サーキットに行けなくても臨場感が味わえる?斬新なアイデア満載のサーキットを富川悠太が取材した。

世界初のチャレンジに富川悠太が密着

2022年10月、岡山国際サーキットで行われたスーパー耐久レース第6戦。そのサーキット内では、誰もがモータースポーツを楽しむための実証実験が行われていた。
さまざまな思いを持つ人たちが、障がいがある当事者ならではの案や、斬新なアイデアを披露。参加した豊田社長の「ある才能」も明らかに?その中身はぜひ動画でご覧いただきたい。

00:33 世の中に知られていない?トヨタの組織図
00:59 世界初の取り組みに富川悠太が密着<取材VTR>
14:56 渋谷真子さんが発信を続ける思い
17:48 豊田社長が掲げるビジョンとは
27:38 現在開発中の「未来のクルマ」のこと、少しだけ聞きました

「全ての人に移動の自由を」

今回の取り組みはトヨタ・モビリティ基金が実施したものだが、トヨタは2015年からパラリンピックのワールドワイドパートナー契約も結んでいる。
その背景には、トヨタが掲げる「全ての人に移動の自由を」というビジョンがある。

豊田社長
パラアスリートの場合、自動車事故で障がい者になった人もいる。直接、そういう方から、「私の未来を失ったのは自動車ですよ」と言われました。それで、「逆に、パラリンピックで一緒に未来をつくれるパートナーでもありますね」と言われたことが頭から離れない。

実証実験に参加し、今回のトヨタイムズニュースでもスタジオ出演してくれた渋谷真子さん(車椅子YouTuber)からは、さまざまな取り組みを見てきた当事者ならではの訴えも…

渋谷真子さん
いろんな「基金」がありますが、研究・実験で終わっていて、「それ本当に実用化する気がありますか」ってなっちゃう。形だけでやってるんじゃないかって思ってしまう。

富川
(豊田社長に)いったん聞きましょうか。実用化するつもりはありますか?

豊田社長
毎回いろんなアイデアは出てくる。なんとなく、上から目線で「助成します」とかね。そういうことじゃなくて、みんなで選んだものは次の年も助成する、いいものがあればずっと生き残るという、ゲーム的なもので一番多くの支持をもらったものが生き残り実証していく、そして使われる、そういう流れがいいんじゃないかと思いますね。

収録時に判明した“新プロジェクト”

実は、トヨタでも、あるプロジェクトが動き始めているという。スタジオでは、新型クラウン開発チームを率いる立場でもある中嶋裕樹氏が、こんなコトバを漏らした。

中嶋氏
どこまで言っていいかわかりませんけど、ステアリングに…

豊田社長
あんまり言わなくていいからね。(笑)

中嶋氏
(笑)ステアリングで全て操作ができるような仕組みを開発しています。ぜひ、ちょっと乗っていただいて…

渋谷さん
ぜひぜひ!

豊田社長
ぜひ。書類の上でああだこうだ言っているよりも、作っちゃった方が早い。作って、使ってもらう、そして直すのが実用化の一番近道だと思います。

収録後、中嶋氏は実際に渋谷さんに声をかけ、試乗の約束をしていた。この「未来のクルマ」の開発は果たして実現するのか?こちらも注目いただきたい。

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